人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

バスケット ボール コラム 2023年2月3日

ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(東海大学2年、群馬クレインサンダーズ特別指定選手、180cm/PG/福岡第一高校出身) | 大学バスケインタビュー

バスケットボールレポート by 青木 崇
  • Line
ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア

ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア

並里成に憧れてコザ中学、福岡第一高校でプレーしたハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア。東海大学では2年生でスターターとなってインカレ制覇に貢献するなど、選手として着実に成長している。並里が現在プレーする群馬クレインサンダーズに特別指定選手として入団したハーパーは、よりレベルアップしたポイントガードになりたいという思いが強い。このインタビューから2日後、故郷の沖縄にフランチャイズを置く琉球ゴールデンキングス相手に群馬デビューを果たすと、2本の3Pを含む12点、2リバウンド、2アシスト、2スティールと活躍した。このインタビューは、琉球戦を直前に控えた1月27日の練習後に行われたものである。

Q 群馬クレインサンダーズの本拠地、太田市での生活はいかがですか?
「思った以上に寒くて、すごく寒さに耐えるっていうことを最初は意識してました」

Q まずは大学での昨季について聞きます。スターターとして出場したインカレで優勝したことは、一選手としてどんな意味を持っていますか? 
「そうですね、やっぱりその前の年、自分が1年生のときに決勝の舞台で負けてしまって、やっぱりインカレの決勝で負けたのはインカレでしか返せないっていう風に(陸川章)コーチとキャプテンが言っていました。そういうのをしっかり頭に入れて試合に臨んで、こうやって優勝できたので良かったと思います」

Q 福岡第一高校時代にウインターカップ制覇を経験していますが、その時と何か違うと感じたことは?
「福岡第一で優勝したときの自分はそんなに試合に絡んでなかったので、やっぱりこうやってスターターとして試合に出て、インカレで4年生たちがしっかり自分たちを引っ張ってくれて、最後優勝できたのはよかったという風に思っています」

Q 春のトーナメントでベスト8に行けない状況から、どうチームとして這い上がってきたのか、その道のりを話してもらえますか?
「最初負けたときは、みんなも多分負けると思ってなかったのですごくショックだったんですけど、そこでしっかりキャプテンが自分たちをしっかりまとめてくれましたし、それで自分たちはキャプテンについて行ったからこそ、やっぱりチームが一丸となって最後優勝できたのかなって思います」

無料動画

【インタビュー動画】ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(東海大学2年 群馬クレインサンダーズ特別指定選手 180cm/PG/福岡第一高校出身)

Q 河村勇輝選手がプロ入りしたことで、出場時間が増えることは明らかでした。どんなメンタリティでシーズンに臨もうとしましたか?
「そうですね、やっぱり自分の武器はディフェンス。アグレッシブなディフェンスでチームの底上げするという風に自分は思っているので、オフェンスの部分がうまくいかなくてもそこで切り替えて、ディフェンスで頑張れば勝てるとわかっていたので、ディフェンスを自分の強みにして頑張っていました」

Q リーグ戦は3位でした。26試合を戦っての成果と、インカレに向けた課題はなんだったと思いますか?
「リーグ戦で負けて、自分たちがその負けをどれくらいやっぱりいい経験として受け止めたかということがすごく大事だと思っていました。自分たちがその負けをいい負けとして受け止めたからこそ、インカレで最後勝てたのかなと思います」

Q リーグ戦を戦ってみてわかった課題はなんですか?
「自分たちは留学生がいないので、リバウンド取られてやっぱりセカンドチャンスですごくやられたところがあったので、そこをビッグマンだけに任せないで、しっかりガードの人も全員リバウンドに入れっていう風に(陸川)監督は話していました。インカレでは全員が行ったからこそ、リバウンドが取れて自分たちの持ち味であるファストブレイクが出せたのかなと思います」

Q インカレの準々決勝で相性の悪かった中央大学を破りました。この勝利はインカレの残り2試合を向けて、大きな自信になりましたか?
「自分たちは去年中央大学に2敗していたので、それを意識する部分もあったし、自分たちにとって一つの山場でした。そこで勝ったからこそ自分たちに勢いがついて、最後の2試合も勝てたのかなと思います」

Q 準決勝の日本大学戦では1Qの劣勢を跳ね返しました。コンゴロー・デイビッドというフィジカルの強い留学生がいる相手に、競り勝てた要因は? 
「やっぱりチームが一丸となって、ディフェンスでコンゴローにしっかり自分たちがフォーカスし、そこを止めながら金近(廉)がすごくアドバンテージを取ってくれました。外も中もできる選手なのでコンゴローもつきにくいだろうと思い、金近がそこで攻撃をやり続けたからこそ、コンゴローも最後疲れて、(自分達が)勝てたのかなと思います」

Q 自身もロースコアの試合で9点と貢献しましたね。
「自分はもう走るだけでした。自分が走ったらガードが島谷(怜)と(黒川)虎徹が出してくれると信じていたので、そこで(パスを)出してくれたからこその得点でした」

Q 白鴎大との再戦となったインカレ決勝、今振り返ってみるとどんな試合でしたか?
「自分たちが思っていた展開ではなく、自分たちがリードするっていう形でした。そこでキャプテンが“安心しないで”と自分たちに声をかけてくれたので、追いつかれた部分があったんですけど、自分たちが最後までしっかり我慢したから勝てたと思います」

Q 金近廉がチーム最多の15点を奪うなど、エースとして活躍しました。U19代表としてワールドカップを一緒に戦った同級生について、どんな印象を持っていますか?
「そうですね、2年生の頭のころからずっと金近は自分たちのエースでした。そこでしっかりエースらしい活躍をしていたので、すごく頼りになりました」

Q 特別指定選手として群馬クレインサンダーズでやろうと思った理由は?
「やっぱり一番の理由は自分の憧れている(並里)成さんがプレーしているから、ここで自分がポイントガードとしての大切なことをしっかり成さんから教えてもらって、自分が研究できるからこそ、群馬クレインサンダーズを選びました」

Q 並里選手のプレーを初めて見たときのことをまだよく覚えていると思うんですけど、何がすごいと感じて、自分もバスケットボール選手になりたいって思ったのですか?
「自分が小さい頃の成さんはちょっと今とプレースタイルが違って、パスとかじゃなく身体能力で、やっぱりダブルクラッチがすごく鮮やかだったんです。それを見て自分もこういう選手になりたいなという風に思って、そっから成さんに憧れました」

Q 並里選手の存在ってどんな意味ありますか?
「そうですね、すごく兄ちゃんみたいな存在で、練習中でもわからないことあったらすぐ聞きます。自分に足りない部分があるとしたら成さんがすぐアドバイスしてくれるので、すごく頼りになるお兄ちゃんみたいな存在です」

Q 群馬に来て2週間ほど経ちましたけど、並里選手以外の選手で何か刺激になったことや学んだことはありますか?
「外国籍の選手が練習中でもバチバチやっているのがすごく印象に残ってます」

Q そういったことを考えると、英語ができることのアドバンテージっていうのをすごく感じながらやれてますか?
「そうですね。やっぱりトレイ(ジョーンズ)、ジャスティン(キーナン)、ケーレブ(ターズースキー)、(マイケル)パーカーに対して自分が英語で喋れるので、話しかけたり、バスケのことを聞いたりしてます」

Q やはり英語できることはプロの世界で相当役に立つっていうのを改めて実感した感じでしょうか?
「やっぱり日本人の選手たちも英語で常にコミュニケーション取っているので、やっぱり英語が話せてよかったなと思います」

Q 群馬での経験積み重ねた後、今度大学3年生のシーズンがやってくるわけですけど、どんなシーズンにしたいですか? 選手としてどんなプレーヤーとして臨めたらいいと思ってますか?
「去年は2番ポジションで主にディフェンスで圧かけてという感じだったので、今年はオフェンスの面でも自分がプレーメイキングだったり、チームを落ち着かせるプレーなどをしっかりできるように、ここでしっかり経験を積んで、大学で頑張っていきたいと思います」

Q もし週末デビューできたらどんな気持ちで臨みたいですか?
「自分の地元チームなので、そこでやっぱり自分が成長したっていうのを琉球の皆さんにも見せれられたらな、と思います」

Q それがハーパー選手の中にある一番ワクワク感ということですか?
「この群馬のホームで自分の地元の琉球ゴールデンキングスと試合できるのは、すごくめったにないことなので、試合にちょっとでも出る機会があれば、試合出られなくてもしっかりベンチからもしっかり楽しんで、チームを応援できたらと思います」

Q 最後に、この24時間でちょっとハッピーだったこと、何かありますか?
「この24時間ですかね。練習が終わった後のワークアウトでランメニューをしていたのですが、そこを一人でやっていました。チームの皆さんが声かけてくれ、自分のモチベーションを上げてくれましたので、そこはすごくうれしいなと思いました」

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
バスケット ボールを応援しよう!

バスケット ボールの放送・配信ページへ