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バスケット ボール コラム 2022年11月7日

全文公開! オータムリーグ出場選手インタビュー:田邉太一(明治大学3年 SF/192cm/福岡大学附属大濠高校)

バスケットボールレポート by 青木 崇
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田邉太一(明治大学3年、SF/192cm/福岡大学附属大濠高校)

田邉太一(明治大学3年 SF/192cm/福岡大学附属大濠高校)

タレント揃いのチームで過ごした高校時代は、様々なことができるロールプレーヤーだった田邉太一。しかし、192cmのサイズとオールラウンドなスキルを身につけていたことを武器に、明治大入学後に才能を発揮する機会が増えている。オータムリーグでは24試合を戦った時点で総得点で9位(平均13点)、アシストが2位(平均4.3本)にランクされ、8月21日の国士舘大戦では23点、12リバウンド、8アシストというトリプルダブルに近い数字も残した。明治大の大黒柱として奮闘し続ける田邉に、10月29日に神奈川大戦との激戦を制した後、話を聞くことができた。

Q トリプルオーバータイムの激戦で神奈川大に勝ったことをどう捉えてますか?
「前回も延長戦で負けている相手に3度の延長で勝つというのは、今後のチームの流れ的にも大きな1勝だと思います」

Q トリプルオーバータイムに入ることになったあのラストショットの局面に至るところ、自分なりに振り返ってもらっていいですか?
「残り3秒、2点差でのフリースローだったので、(1本目外れた後の2本目も)外してシュートを打つしかないかなと。(オフェンシブ・リバウンドが)自分ところに来たので、入るか入らないかは別としても、打つしかないと思って打ったのがたまたま入った感じです」

Q ちょっと前半なかなかリズムに乗れなかったですが、それでも何とか20点、8リバウンドというスタッツだった自身のパフォーマンスについては?
「相手のオフェンスで簡単にやられてしまってたところがあったので、自分たちのオフェンスにいい形で入れなかったのが、前半の流れの悪いところにつながったと思います。そこをしっかり我慢して、リバウンドからブレイクという形で自分たちの流れを後半に持ってこられたのが、20点につながったのだと思います」

Q これで8勝目ということなりましたが、チームとしてここまでの戦いぶりについてどんな印象をお持ちですか?
「1巡目は結構接戦を落としてしまいました。こういう接戦を取れるようになったのは、1巡目の反省をしっかり2巡目で生かし、チームとしても個人としても冷静に対応してきたからこそ、こういうゲームも取れるようになってきているんじゃないかと思います」

Q その1巡目の反省を踏まえて、チームが成長しているなと感じるところは? 
「1巡目よりもタイムシェアがだいぶできるようになり、一人一人のやるべきことが明確になってきたので、(選手)全員の疲労度がやっぱり1巡目に比べると全然違うということ。また、1回試合をしているので、スカウティングの部分でしっかり相手の止めたいところ、自分たちの強いところをしっかりチームで話し合って、それを試合で出せているのがよくなっている点かと思います」

Q 自分自身が成長しているなと感じるところは?
「去年とか(オータムリーグ)前半までは結構自分のプレーにフォーカスしていろいろ考えてやっていたんですけど、後半は割と周りに気を遣って声をかけるようになったのかなと思います」

Q レベルアップしたくて夏の間に取り組んだこと、それがオータムリーグでどのくらいできているかを話してもらえますか?
「やっぱりこのリーグ戦から4ポジ(パワーフォワード)をやらせてもらって、そこでしっかり他のチームの4ポジよりもスピードで上回っているので、自分がアタックして空いているところにさばいてパスをするということを夏からやってきて、それがしっかりアシストという部分で出てきています。自分がやってきたことはこのリーグ戦ですごくいいかなと思っています」

Q 今日の試合(神奈川大戦)前まではアシスト部門で1位ですが、それに関してどう感じてますか?
「すごいアシストしているというよりは、自分がしっかりさばいて、それをシューター陣とか7番の伊藤治輝とかがしっかり決めてくれるので、何か気付いたらそうなっていたみたいな感じです」

Q 自身のプレーにおける最大の武器は何だと思いますか?
「リバウンドからのボールプッシュが一番の武器で、スピードの部分だったり、フィニッシュの部分というのも強みだと思います」

Q 高校時代はどちらかと言えばロールプレーヤーだったと思うんですけど、今はチームの大黒柱という風になっています。今、こうなったことについてはどう思ってますか?
「高校のころは、このチームにどうやったら貢献できるかということを考えていました。横地(聖真)、木林(優)、西田(公陽)というスコアラーがいたので、そこに合わせて自分がオフェンス・リバウンドに絡んだりとか、(ディフェンスが)寄ってきたところを合わせに行ったりといったことをやっていたんです。このチーム(明治大)に来てから何ができるかと考えると、リングにアタックする選手が少ないので自分が率先してアタックすることでした。シュートを打てる選手がたくさんいるので、そこに捌いていこうというのは、今シーズン始まってからずっと思っていたことでした。そこは高校と大学で考え方が違うかなと思います」

Q 斎藤(勝一)コーチからの信頼度がすごく上がっている感じですか?
「いや、それはちょっとわからないですけど…。しっかり1年生から試合に絡ませてもらって、そこはやっぱり自分がプレーで貢献したいなと思ってやっています」

Q オールラウンダーとして結構やれるなと実感し始めた時期はいつごろですか?
「高校のときはやっぱり平均身長が大きいチームだったので、自分にどういった選手がついてくるかでプレーを考えることをずっと監督の片峯(聡太)先生から教わってきました。相手が小さかったら中でやるし、自分と同じくらいだったらスピードとフィニッシュ力でしっかり決め切るというところにフォーカスやっていました。それを大学で出せているのが一番の強みかなと思います」

Q 大濠には多くのBリーグ選手がOBでいますけど、あの3年間で片峯コーチから教わって得たもので今に活きてることは?
「やっぱり戦術的なことだったり、プレーのところ、試合中の流れというところといったバスケIQ的なことでは、すごく高校時代にやってきたことができています。高校のときあまり喋ることがなかったんですけど、大学に来てからは自分の考えをしっかり周りと共有することで、いいプレーが生まれていると思います」

Q ウインターカップの決勝(福岡第一高戦)はすごい悔しい思い出しかないと思うんですけど、河村勇輝とマッチアップしながらも18点、7リバウンドと活躍しました。あの試合はプレーヤーとしての自信という部分で、ものすごい大きな意味があったのではないですか?
「そうですね。あの大きな舞台で自分のやれることをしっかりやって、結果的にこういうスコアに表れたのは自信につながりました。その後の大学バスケにも結構影響があったのかなと思います」

Q 明治大に入ってよかったと思えることは?
「やっぱり先輩との関係がすごくフラットで、1年生のころからずっとあまり気難しくならず、自分の好きなプレーをできているのはすごくよかったと思います」

Q 残りのシーズンとインカレに向けて成し遂げたいことは?
「アシストで1位というのがあるので、それを狙っていくことで自信をつけてきたいです。周りが外にシフトしていったら、自分で(ディフェンスを)切っていくというのが目標みたいな感じです」

Q 映像を見て参考にしてる選手とかいますか?
「何か自分のプレーがオールラウンダーというか、いろいろなことをやるので、個人的な選手というよりかはいろいろな試合、センターからガードまでプレーを見ています。やっぱりポストアップもしなければいけないので、そこの部分で個人的に参考にする選手はいないんですけど、自分で幅広く選手を見て勉強しています」

Q この人には負けたくないなっていう人はいますか?
「そうですね、やっぱり大濠の同期である横地とか木林とかには負けたくないですね。あまりアンダー(代表)とかに絡んでいなかったし、顔が広くないので、自分の高校の時とかには負けたくないと思っています」

Q このリーグ戦ですごく存在感をアピールできてると思いますが、いかがですか?
「やっぱり4ポジで自分がアタックしなきゃいけないということで、結構ボールをもらう機会が多いので、そこはアタックなり、パスなりで存在感があるのかなと思います」

Q 今は4ポジをやっていますが、1(ポイントガード)から3(スモールフォワード)までは自在にできる自信はありますか?
「ボール運びのところはちょっと自信ないんですけど、(プレー)コールだったり、チームの目的に沿ってやるところは自信があります」

Q 結構クールに見えますけど、自分の性格を分析するとどんな感じですか?
「大人しくて結構人見知りな性格なんですけど、バスケになると結構負けず嫌いになるので、熱くなることもあります」

Q シーズンが残り少なくなってきましたけど、明治大に入ってからコロナでなかなか試合できない状況だったと思うんですけど、今は厳しい日程でもその試合がたくさんできるということに対する喜びはすごくありますか?
「試合をすることはすごく好きですし、楽しいので、リーグは26試合と多いですけど、たくさん試合ができるというのはとてもうれしいです」

Q やっぱりこの先の目標ってなるとやっぱりBリーグですか?
「そうですね、Bリーグで活躍できればなと思っています」

Q この24時間でちょっとだけハッピーだったこと何かありますか?
「この24時間ですか? 会場(武蔵の森総合スポーツプラザ)から大学が近いので、ちょうど昨日の夜に横地が家に泊まりに来て、一緒に夜を過ごしたのが楽しかったです」

無料動画

田邉太一(明治大学3年 SF/192cm/福岡大学附属大濠高校)

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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