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バスケット ボール コラム 2021年12月23日

【ハイライト動画あり】金沢:昨年の悔しさを知る3年生とコーチの息子の活躍によって8年ぶりの勝利をゲット | ウインターカップ2021 レビュー

ウインターカップコラム by 青木 崇
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ハイライト動画

金沢 vs. 奈良育英|高校バスケ ウインターカップ2021 男子1回戦

試合開始早々からディフェンスで奈良育英に対して厳しくプレッシャーをかけ、1Q4分20秒で16対2というスコアで主導権を握った金沢。昨年の1回戦で実践学園に62対76で敗れた悔しさを知る白石直史が8点を稼ぐなど、前田大河とともにフィジカルの強さでインサイドで優位に立った。また、大舘慶徳コーチの息子で身長198cmの秀太も、得意とするジャンプショットを立て続けに決めるなど、金沢はいいリズムで試合を進める。

3Q5分30秒でこの試合最大となる24点のリードを奪ったが、その後奈良育英のプレス・ディフェンスにうまく対応できなくなり、ターンオーバーの数が増えたことで一気に差が詰まっていく。4Q中盤に2回7点差まで追い上げられる局面を迎えたが、金沢は大舘のオフェンス・リバウンドからの得点と白石のフリースローで悪い流れを断ち切ることに成功した。

「石川県予選で何回も逆転負けや1点差負けを経験しているので、どんなに差がついても自分がやるべきことを貫きました」と話した白石は、28点、15リバウンドのダブルダブルでチームを牽引。大舘コーチの「4番(上杉修平)5番(前田大河)6番(白石)は昨年からずっと使っていますので、その経験が1回戦で何とか活きた部分がたくさんあったと思います」という言葉でもわかるように、経験豊富な3年生がチームを救った。

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ターンオーバー4本とミスが多かったとはいえ、「一発で(ショットを)決めたのがよかったです。初めての全国大会だったので緊張しました」と言う大舘は15点、7リバウンド、3アシストと、1年生ながらチームに欠かせない戦力であることを証明。最後までハードに戦い続けた奈良育英に後半苦しみながらも、金沢は81対74のスコアで1回戦を突破した。

大舘コーチは安堵の表情を浮かべながら、「8年ぶりの勝利ということで、とてもうれしく思っています。一つ勝てたのでこれを勢いにして、何とか(準々決勝の)明成戦まで行ければという思いで大会に臨んでいます。こういうときが来るのかなと思いながら、初めて息子と一緒の全国大会。1年生とはいえ、チームの要の部分でありますので、褒めながら、叱りながら、おだてながら育てていきたい」と試合を振り返る。「8年前にスタンドから自分も見ていたんですけど、今度はお父さんと金沢を勝たせてあげられたのがよかったです」と、息子の秀太も勝利に貢献できたことを素直に喜んだ。

8年前は長野誠史(シーホース三河)と木田貴明(熊本ヴォルターズ)が中心のチームで、1回戦で能代工(現能代科学技術)を87対83で撃破。2回戦で市川に91対57で快勝したものの、3回戦で八王子に63対78で敗れていた。大舘コーチが話した仙台大附属明成と対戦を実現するためにも、粘り強さとメンタルのタフさを持ち合わせた尽誠学園との2回戦は、金沢にとってインターハイ・ベスト8の北陸学院を倒した力が本物であることを証明する絶好の機会になると言えるだろう。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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