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バスケット ボール コラム 2020年12月20日

【ウインターカップ 2020 男子展望】3連覇を目指す福岡第一が本命も、1回戦から好カード満載

ウインターカップコラム by 青木 崇
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福岡第一 河村勇輝(写真:右)

前回大会で優勝を成し遂げた福岡第一 河村勇輝選手(写真:右)

男子は3連覇を狙う福岡第一が本命だ。河村勇輝と小川麻斗の強力なガードコンビ、攻防両面でインサイドを支えたクベマ・ジョセフ・スティーブが卒業。しかし、新司令塔となったハーパージャン・ローレンス・ジュニアとビッグマンのキエキエ・トピー・アリを軸に、今年も持ち味の厳しいディフェンスから速い展開のオフェンスで圧倒するスタイルが見られるに違いない。

福岡第一は天皇杯で京都産業大を3Qでの2ケタ得点差を逆転して破り、B3のアイシンAWアレイオンズ安城を試合終盤まで苦しめる戦いを見せた。ウィンターカップ前に高いレベルの試合を経験してきたことは、他のチームにないアドバンテージと言っていい。

福岡第一が入ったトーナメント表の右ブロックには、仙台大附明成がシード校として入っている。シューター力を武器に得点を稼げる山崎一渉、大型ポイントガードとして期待度が大きい菅野ブルースら、今後が楽しみな190cm以上の選手を数多く揃える。3回戦で開志国際か延岡学園という留学生を擁するチームを突破できれば、準々決勝で福岡第一との対戦が実現すると見ている。

右ブロックに関しては、上に入った16チームの実力が拮抗しており、どこが準決勝まで勝ち上がっても不思議ではない。しかし、下の16チームから勝ち上がることが濃厚なこの2校のいずれかが、決勝まで勝ち上がると予想する。

昨年の福岡対決の決勝で惜敗した福岡大附大濠は、予選でも3Q途中で同点の展開に持ち込みながらも、その後攻防両面で圧倒されて福岡第一に敗れた。昨年の決勝で10点を記録した司令塔の平松克樹、シューターとして期待される西田陽成の3年生を筆頭に昨年と予選の雪辱に燃えているが、それを実現するための道のりは険しい。福岡大附大濠が入った左ブロック下には、強力な留学生と素晴らしい司令塔を擁する東山と報徳学園がいるのだ。

東山は京都府予選で洛南に敗れたことで、チームの現状を知る意味でいい目覚ましとなった。ムトンボ・ジャン・ピエールは長い腕を武器に、ペイント内で簡単に得点させないということでの存在感が強烈。巧みなボールハンドリングと視野の広さが持ち味の米須玲音がオフェンスをしっかり組み立てる展開に持ち込めれるかが成功へのカギになる。

報徳学園は2年連続のベスト8進出。しかし、1年生からチーム中心となってきたコンゴロー・ディビッド、宇都宮陸、丸山賢人のトリオは、この壁を突破して頂点を目指すことに意欲満々。この3人に加え、今年のチームにはセンス抜群の1年生ガード、テーブス流河が入ったことによって、どこからでも得点機会を作り出せるチームとして大会に臨むはずだ。

左ブロック上については東山を倒した洛南、校名変更前最後の大会となる能代工、精度の高いセットオフェンスを展開する北陸学院あたりが有望。しかし、今年はどのチームも試合経験が少ないことに加え、一発勝負ということを考慮すれば、この3校以外のチームが上位に勝ち上がる結果が出ることも十分にありうる。

11月26日に組み合わせが発表された時、1回戦でいきなり対決するのかと思いたくなるカードがいくつもあった。その中でも、広島皆実対関西大北陽、東海大付諏訪対土浦日本大、北陸対中部大第一、延岡学園対市立船橋の4試合をリストアップしたい。新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、会場で観戦できる人数が限定されることからも、J SPORTSの映像でチェックすることをお勧めする。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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