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バスケット ボール コラム 2020年12月19日

【ウインターカップ 2020 女子展望】実戦経験不足が懸念材料でも桜花学園が本命。対抗は岐阜女

ウインターカップコラム by 青木 崇
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桜花学園 江村

前回大会で優勝に大きく貢献した桜花学園の江村(右)

新型コロナウィルスの影響でインターハイが行われなかったことで、2010年代から2強を形成する桜花学園と岐阜女がトーナメント表左側のブロックに入った。順当に勝ち上がれば両校は準決勝で対戦することになるが、事実上の決勝と見てもいいだろう。

昨年の大会で女王の座を奪回した桜花学園は、留学生相手でもインサイドを完全に支配できるオコンクウォ・スーザン・アマカ、司令塔の江村優有という優勝の経験している3年生がチームの中心。2年生の朝比奈あずさを筆頭に、他の選手も高い能力と将来性があるだけに、アマカがファウルトラブルに陥らない限り、試合の主導権を明け渡す可能性は低い。ウィンターカップで25回目の頂点を目指す井上眞一コーチにとって唯一の不安材料は、2月16日の東海高等学校新人大会以来実戦から遠ざかっている点。それでも、初戦の緊張感さえなんとかクリアできれば、強い桜花学園が見られるのではないか。

岐阜女は東海高等学校新人大会で桜花学園に2点差で惜敗。持ち味である強固なディフェンスで試合をコントロールし、着実に得点に結びつける精度の高いオフェンス力を発揮できれば、2年ぶり3度目の頂点も決して夢ではない。チームの中心は昨年の決勝でもスターターを務めた佐藤果歩、イベ・エスター・チカンソの3年生だ。

左ブロックは強豪校が数多く揃っており、昨年3位の京都精華学園と大阪薫英女学院、昭和学院が虎視淡々と打倒2強を目指している。安藤香織コーチの豊富な戦略と攻防両面でアグレッシブにプレーする大阪薫英女学院は3回戦、オールラウンダーの荻田美とインサイドの核であるトラオレ・セトゥを擁する京都精華学園は、準々決勝で桜花学園と対戦する可能性が高い。昭和学院は三田七南を中心に、サイズと機動力を兼ね備えたラインナップで戦う。2回戦敗退に終わった昨年の悔しさを晴らし、名門校健在を示せるかいう点でも注目に値する。

右のブロックは、どのチームが勝ち上がってきてもおかしくない激戦状態が予想され、東京成徳大と精華女は1回戦屈指の好カードだ。この2校以外では、過去の大会で実績のある札幌山の手、聖カタリナ学園、大阪桐蔭、安城学園の各校は、右ブロックから決勝まで勝ち上がる可能性を秘めたチームとしてあげておきたい。

シードとなった札幌山の手は、インサイドでも3Pシュートでも得点できる舘山萌奈が大黒柱。昨年の1回戦で負けた悔しさを糧に、チームを牽引するに違いない。昨年あと一歩のところでベスト4を逃した聖カタリナ学園は、オールラウンダーと片松茉優とインサイドでは183cmの西村春佳のワンツーパンチが強力。さらに、厳しいディフェンスからトランジションゲームで得点を重ねる持ち味は健在だ。

大阪桐蔭は代表選考会の好文学園女戦に18点差で勝たないと、ウィンターカップの出場権を得られない状況だったが、試合終盤の3Pシュートでこの苦難を乗り越えた。この粘り強さは、全国の舞台でも発揮できれば、初優勝を果たした2017年のような快進撃も夢ではない。安城学園は175cm以上の選手が多いことに加え、下級生に将来が楽しみタレントが揃う。勝利の積み重ねで自信をつけた場合、驚くような結果を出す可能性を秘めたチームと言える。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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