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桜花学園高校 江村優有
高校3冠を目指し、井上先生に70勝目をプレゼントする目標を掲げた2020年。大きな目標を失った計り知れない悔しさを胸に、最後の大会で必ず日本一を掴むと、断固たる決意を語る。「圧倒的に勝つ」。桜花が桜花らしく、最初で最後の全国の舞台で咲き誇る。キャプテン江村優有選手に話を聞いた。
Q 大会直前の時期はどんなことに取り組んでいますか?
ウインターカップが今年の大きな大会の最後になるので、それに向けてディフェンス面でもオフェンス面でも精度を上げていくような練習と、トレーニングではしっかりとした身体作りをしています。
Q 改めて、特別なシーズンのウインターカップに懸ける想いは?
インターハイがなくなったときはチーム全体のモチベーションが下がってしまいましたが、今はもうウインターカップで優勝することを目標にして、それに向けてどんどんモチベーションを上げていって、良い雰囲気で練習ができるような環境作りを意識しています。
Q 実践経験が乏しい中で迎えるウインターカップ。不安要素はありますか?
去年まではインターハイとかがあったので、他の県のチームと練習して、色々な経験を得ることができていました。今年はウインターカップ予選も桜花は出ていなかったので、そこで経験が積めない分、そこがちょっと不安でしたが、チーム内でのゲームを積んで、チーム全体で切磋琢磨しながらやっているので、不安はそんなにないです。
Q 江村選手のリラックス方法は?
ヨガをやったり好きな映画を見たりをして気分転換しています。中学校のときに腰を怪我してしまって、それで身体を柔らかくすることが大事かなと思って始めました。そこから今も続けています。結構柔らかくなりましたし、リラックスできるので、そこが良いかなと思います。
Q 組み合わせを見たときの印象は?
去年なんかも勝ち進んだら岐阜女子と決勝で当たっていましたが、今年は準決勝で当たるんだというのが一番に思いました。大阪薫英は毎年ベスト4とかに上がってくるチームだし、浜松開誠館とかも同じブロックで試合をしているチームですし、京都精華とか開志国際とかも毎年上がってくる強いチームなので、そこは気になります。
Q インターハイ中止等もあり、モチベーションを維持するのが難しかったと思うが?
(インターハイ中止を)聞いたときにはみんな泣いてしまって、モチベーションが下がりましたが、そこからずっと下がったままだとバスケットのレベルが上がっていかないので、そこは成長していかないといけないなと思って、チームでミーティングを開いて、新しい目標を立て直して、毎日の練習に取り組むようにしていきました。
試合が無い分、試合に勝つ目標というか、見える目標が無かったので、チーム全体の目標をどこに持っていくかが大変でしたが、バスケットのレベルを上げていくために個人個人のレベルアップが必要だと思ったので、一人ひとり、毎回練習に入るときに目標を持って入るようにするのを心掛けてやっていました。
今年新チームになって立てた目標が《圧倒的に勝つ》というもので、東海新人のときに、勝ちはしましたが1点差で、全然圧倒的に勝ててなくて、それはやっぱり目標が達成できていないなというところで、なんで1点差だったのかと考えたときに、ディフェンス面でもオフェンス面でももっと強化できるところがあるんじゃないかと考えて、そこのスキルアップ、レベルアップをもっとしていかなといけないなというところがありました。そこをモチベーションにして取り組んでいました。
Q 具体的にどんな目標設定を行っていたのですか?
最初は3冠するという目標を立てて、今年3冠したら井上先生に70勝目をプレゼントすることが目標でしたが、それはできなくなっちゃったので、最後のウインターカップで絶対に日本一になって、優勝をプレゼントしようということを話しました。
Q 辛いシーズンのキャプテンを務めるに当たり、卒業生からのアドバイスなどはありましたか?
去年のキャプテンだった平下愛佳さんとは、去年は一緒に試合に出ていて、試合中のバスケットの会話をよくしていましたが、今年練習に来てくださる機会があって、そこでウインターカップに向けてどうチームを作っていくかという話をしたときに、出ている5人が大事だけど、その他のメンバーも大事で、チームを一つにまとめて持っていかないと絶対に優勝は出来ないからというところで、一人ひとりのへの声掛け、コミュニケーションが大事になってくるよという言葉が印象に残っています。
一人ひとりへの声掛けやコミュニケーションを取ることを意識してやっていますが、まだまだ足りないので、そこはもっと意識してやっていかないといけないなと思います。
Q 全国制覇を成し遂げた去年のウインターカップを経験して、何を感じましたか?
ウインターカップは3年生の最後の大会でもあって、どのチームも3年生の意地を出してくる大会だと思うので、そこを一番実感しました。また、高いレベルでやっていくときに自分のスキルではまだまだ全然足りないなと思って、そこからディフェンス強化だったり、オフェンスでのスキルアップを練習中から取り組むようにしてきました。
(一番記憶に残っているシーンは)優勝した瞬間が一番残っています。はじめて経験したので、優勝した瞬間は嬉しい気持ちがすごい大きかったです。
Q 江村選手自身が最も課題として取り組んできたことは?
声の部分ですかね。一年生のときにはすごく声で怒られることが多かったので、そこを一番強化してきました。まだまだですね、50点くらいです。
Q 優勝するために鍵となることは?
ディフェンスが一番だと思います。ディフェンスが崩れてしまうと流れも崩れてしまうと思うので、最後まで粘り強くやるディフェンスが一番鍵になると思います。まだまだ最後の詰めの甘さがあると思うので、そういう甘さをディフェンス面でもオフェンス面でも無くしていくところが一番大事になると思います。
Q 最後にウインターカップへの意気込みをお願いします。
PGをやっているので、ターンオーバーは絶対に許されないので、そこはしっかり強化していって、やっぱり一番大事なところはディフェンスと、キャプテンとして声でもプレーでもチームを引っ張っていくところだと思うので、そこをしっかり強化していきたいと思います。一戦一戦全力で戦って、最後は優勝して笑顔で終われるように頑張りたいと思います。いつも支えてくださっている方々や、応援してくださっている方々に感謝の気持ちをプレーで表せられるように頑張りたいと思います。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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