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バスケット ボール コラム 2020年10月23日

【高校バスケ対談】報徳学園 松岡太陽 × 飛龍高校 櫻井椋介「悔し涙を嬉し涙に変える」

バスケットボールレポート by J SPORTS 編集部
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報徳学園 松岡太陽 × 飛龍高校 櫻井椋介

報徳学園 松岡太陽(右) | 飛龍高校 櫻井椋介(左)

高校バスケプレーヤーのオンライン対談企画。第4回目となる今回は、報徳学園の松岡太陽選手と飛龍高校の櫻井椋介選手が登場。2020年1月に開催されたニューイヤーカップの準決勝で対戦した両校。夏が終わり、季節も足早に冬に向かう今、全国に名を轟かせるバスケ強豪校の2人のキャプテンは、ウインターカップに向けて今何を思うのか。対談スタート!

−−−−−ニューイヤーカップで対戦したが、その時のお互いの印象は?

松岡:自分は一回戦の福島東稜戦で怪我をしてしまって(飛龍戦には)出られなかったですが、ベンチで見ていた限りでは、飛龍高校はスピードやシュート力がすごくて、報徳も高さで勝負しようと思っていましたが、圧倒される部分が多かったのです。

櫻井:ウインターカップで報徳学園がベスト8に入っていて、その様子を見ていました。ニューイヤーカップでそうしたチームとやれるということで準備してきた部分がありましたし、その中で試したり課題を見つけられたらと思ってやっていました。(報徳は)留学生がいるチームなので、全員で守るという部分ではいい経験をさせてもらったと思っています。

−−−−−その大会または試合で得られた成果は?

松岡:去年の報徳学園は全体的に身長が大きくて、高さで勝負する場面が多かったんですけど、今年のチームは4番ポジションが小さくなってしまうので、デイビッド選手がリバウンドを取ったらどんどん走ろうという方針に変えてやってきました。

櫻井:自分たち飛龍高校は身長の大きい選手がいないので、5人で守って5人で走るバスケットを昔から変えずにやっています。(報徳戦は)その部分を試す意味でも試合に臨みました。留学生の守り方はすごく勉強にさせてもらって、いい経験ができたと思います。

−−−−−ウインターカップに向けて現在意識的に取り組んでいることは?

松岡:リバウンドを取られてしまったり、セカンドブレイクを与えて失点する場面が多かったので、そこはチームで全員がスクリーンアウトしてリバウンドを取って、きっちり一本行こうという感じでチームでシェアしています。

櫻井:県予選から藤枝明誠というライバルがいます。そこにも留学生が一人いて、そこでやられてしまうことが大半です。そこでの失点を防ごうということで、留学生の守り方というのは日々練習の中で細かく、選手同士で集まって話したりとか、とにかく気づいたことがあったら選手同士で話そうというように、コミュニケーションを増やすことを意識しています。

−−−−−報徳学園はその大会の決勝で福岡第一と対戦したが?

松岡:福岡第一さんは全国でも上位を取る常連チームなので、そういった機会に試合をやらせてもらえたことはとてもありがたいことですし、福岡第一さんとやることで、自分たちに無いバスケットをしているとすごく感じて、自分たちのプラスになることが多かったです。

−−−−−飛龍高校の選手はご飯を沢山食べると聞いたが?

櫻井:練習前に必ず体重計に乗って、その体重を記録しています。「身長 - 体重 = 理想体重」を目標に全員が取り組んでいて、体重の管理は徹底してやっています。一回の夕食では体重を増やすためには足りないということで、練習が終わってから8時くらいに一回食事して、また9時に《9時飯》を食べて、一回のご飯で(お茶碗)3杯〜4杯、それを2回食べるという感じです。(自分も)入学から5kgは増えました。

−−−−−フィジカルの強さという意味で、二人のベンチプレスのMAX重量は?

松岡:報徳はあまりベンチプレスをやらないので、僕は65kgくらいですね。

櫻井:自分は95kgくらいはMAXで上がりますね。やはり、チームとしてフィジカルトレーニングというのは(相手に)負けないように取り組んでいます。

−−−−−ウインターカップでは《応援》も見どころの一つでした。チームの応援団について教えてください。

松岡:報徳学園は試合が近づくにつれて試合に出る組と応援組に分かれて、応援する人たちは練習するという形でやっています。去年のウインターカップの東山戦で競っていた時、応援があったから一歩踏ん張れたり、一時的ですけど逆転したときは応援のおかげだったと言えると思います。

櫻井:飛龍高校では、メンバー組が先に出発して、応援組が後から(試合会場に)行くので、メンバー組が出発した後に居残りの応援団チームが練習しています。試合をやっていないのに体育館で盛り上がってやっていますね。自分もリーダー的な感じで1年生のときはやっていました。

去年のインターハイの静岡県予選でシーソーゲームになった時、シュートが入った時やタイムアウトの際、1ピリと2ピリの間とかで大きい声で盛り上げてくれたことで、こちらも集中力を切らさずにプレーを続けることができました。ルーズボールに飛び込んだときとか、ワッと盛り上げてくれるので、そこは凄い力になります。

−−−−−飛龍高校の応援団には必ずスーパーマンの格好をした学生がいるが、毎年引き継がれているのか?

櫻井:スーパーマンの衣装を着ていた3年生が「次お前着ろよ」みたいな感じで、引き継ぎ式という感じではないですけど、そういうのはありますね。大体スーパーマンを着るときは県の決勝とか、ウインターカップとかそうときなので、メンバーじゃない選手からそのときに選びます。

−−−−−悪ノリし過ぎてコートの選手から怒られる応援団もいる?

松岡:いないですね。僕たちは応援していない人が怒られる感じです。

櫻井:自分たちも応援はやりたい放題やっていいという感じです。自分たちが応援団を怒るより、応援団の方から「あそこルーズボール行けよ!」みたいのはありますね。

−−−−−ちなみに、二人の将来の夢は?

松岡:小学校からバスケットボールをしてきたので、将来はバスケットボールを指導していきたいと思います。できれば3年間いた報徳学園で指導したい気持ちはあります。

櫻井:今教えてもらっている原田先生に憧れている部分があって、高校の先生になって原田先生みたいな生徒思いでバスケを教えられる人になりたいと思っています。指導者を目指して頑張っていきたいです。

−−−−−今年のウインターカップは特別な意味があると思うが?

松岡:入学したときから変わらず日本一を目指すということでやっているので、しっかりそこに向けて頑張っていきたいと思っています。去年、東山戦に負けてメンバーも応援団も泣いている姿が頭の中から消えなかったので、今年は悔し涙じゃなくて嬉し涙に変えようという思いはあります。

櫻井:小さい頃からウインターカップを見てきて、あそこの舞台で戦いたいとか、あの舞台に立ちたいという思いがありました。自分たちが3年生で戦うのは一味違うと思うので、そこに賭ける思いは強くて、絶対に出場したいですし、インターハイが無かった分、そこに賭ける思いを全力でぶつけて戦っていきたいです。

1年生のときのウインターカップでしたが、インターハイで北陸高校さんに負けてしまった後、その年のウインターカップの2回戦で北陸さんとまた戦う機会があって、その試合も16点差で負けていたんですけど、そこからひっくり返して勝った試合は本当に忘れられなくて、あの舞台であのようなことができたらカッコイイなと思っています。

−−−−−最後に、ウインターカップへの意気込みを聞かせてくださ。

松岡:日々感謝している保護者の方だったり、毎日指導してくださっているコーチやマネージャーだったり、そういった人たちにはやっぱり恩返しがしたい気持ちがありますし、何より一緒に頑張ってきたチームメイトとは最後に一緒に良い形で終われたらという思いがあります。

櫻井:保護者はじめ指導者の先生方に色々と迷惑をかけてきたり、3年間面倒をみてもらった部分があるので、やっぱりそこは最後のウインターカップで活躍して恩返しをして、その中で飛龍を応援してくれる方々にカッコイイ姿を見せられたらと思います。

文:J SPORTS編集部

高校バスケ対談:報徳学園 松岡太陽 × 飛龍高校 櫻井椋介

J SPORTS編集部

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