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バスケット ボール コラム 2019年12月26日

脇真大(岡山商科大附属):納谷コーチの下でプレーし、ウインターカップで2勝できたことで悔いはなし

ウインターカップコラム by 青木 崇
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脇真大(岡山商科大附属)

報徳学園との一戦を81対113の大敗に終わった後、納谷幸二コーチの第一声は「力の差が出たのかな」だった。しかし、チームの大黒柱である脇真大は、佐賀東戦の46点、日本航空戦の36点に続き、33点と奮闘。FGは25本中10本成功と確率はいまひとつだったが、アグレッシブにドライブした結果17本のフリースローをもらって13本決めていた。

岡山商科大附は昨年、初めてウインターカップの舞台に立った。しかし、初戦となった2回戦で前橋育英に76対98で完敗。「去年の負けはすごく悔しかったんですけど、一つ自信になりました」と語った脇を軸に、納谷コーチの指導の下で全国大会に勝てるチームになろうとハードワークを続け、インターハイで初戦突破を成し遂げた。

ウインターカップで2勝しての3回戦進出は、岡山商科大附にとって新たな歴史を作ったことを意味する。脇はエースとして目標だったベスト8進出を果たせなかった悔しさを感じながらも、「去年の初戦で負けたのを3回戦まで来られたのは、自分たちの成長だと思っているので、そこはいいかなと思います」と振り返った。

身長191cmで今も背が伸びているという脇は、「高校時代に追い込んだトレーニングをほどほどくらいしかやらせなかったんです」と納谷コーチが話したように、これからが体作りの本番。しかし、非凡な身体能力とスキルを武器にドライブから得点機会をクリエイトできるのが魅力であり、アンダーカテゴリー代表での経験を糧に、大型ポイントガードとして活躍することを目指している。

今年の夏は、NBA主催のバスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズに参加したことで、大きくて身体能力の高い選手たちのプレーを体感。「いろいろな活動に参加させてもらって楽しかったです。自分の財産になりますし、これをどう大学からその先のプロで生かしていくかと言えば自分次第。このような経験を与えてもらっているので、もっともっと自分のモノにしたいです。世界の壁はまだまだ高いなと感じましたし、自分が世界で通用したいとなったら、あのレベルのプレーをやらなければいけないと思っています」と語ったように、上達したいという気持が日に日に強まっている。

今回のウインターカップでドライブから攻める機会が多かったのは、ポイントガードのプレーを意識していたことの証。脇自身も「相手がずれていれば、そこの位置を見てファウルをもらうのは自分の得意技ですし、そこからキックアウトもできます。そういったことは自分の技術だと思っている」と話す。課題のシュート力がレベルアップすれば、大型ポイントガードとして魅力的な選手になってもおかしくない。

岡山商科大附が飛躍する要因となった脇について、納谷コーチは「本当に着実に成長してくれたロールモデルだと思う。最初から今くらいできたわけではない。そういう意味では今後の選手の育成に関しても、私自身も彼のような成長がチーム作りにも生きていきますし、いい経験にもなりました」と感謝の言葉を口にする。試合後のミーティングが終わる際にどの部員より長いハグをしたのは、指揮官と大黒柱の間に強い絆と信頼があったことを示すものであり、岡山商科大附が飛躍した理由と言えるものだった。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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