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バスケット ボール コラム 2019年12月13日

【高校バスケ ウインターカップ2019】報徳学園:2年生中心のチームでインターハイベスト4。打倒東山を実現し、福岡第一に挑戦するチャンスを手にするためのチーム作りが進行中

ウインターカップコラム by 青木 崇
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報徳学園

昨年のウインターカップ、報徳学園はインターハイで敗れた桐光学園にリベンジしてのベスト8進出。今年のインターハイでは2回戦で桜丘を破って勢いに乗り、ベスト4まで勝ち上がった。コンゴロー・デイビッドという208cmの身長とフィジカルの強さを武器にできる留学生がいるとはいえ、ゲームメイクのうまい司令塔の宇都宮陸、190cmのシューター丸山賢人と構成するビッグ3が強み。決してデイビッドのワンマンチームではない。田中敬コーチはこう語る。

「やっていて手応えはあるかなと思います。それでもやはり、言い方難しいですけど、そこに行くまでに運とかも大きかったと思うのです。僕的には本当にここが勝負というところのゲームをまだ勝ち切れていないので、確かに去年で言ったら夏は16(3回戦)で桐光にやられて、ウィンターでリベンジして8(準々決勝)に行っているんですけど、一つ上のところの勝負でのゲームではまだ思ったように行っていない。今回のウィンターカップではそこの部分を脱したいなというのがあります」

インターハイでベスト4になったことにより、報徳学園はウインターカップでシード校になった。初戦が前橋育英と別府溝部学園のいずれかと対戦することになるが、ここを勝ち抜けば田中コーチが話した”ここが勝負”というゲーム、準々決勝で東山と福岡第一に挑戦する権利をかけた戦いが待ち構えている。このビッグゲームをモノにするためには、デイビッド、宇都宮、丸山の2年生トリオの活躍が欠かせない。

「本人たちがどう感じているかわからないですけど、去年も3年生がいてのフレッシュな1年生。今は3年生がいての2年生。次は嫌でも学年が上がって自分たちのチームになっていかなければいけない。そこの精神的な部分や技術的な部分もありますけど、柱への成長を一人一人がもっとやってもらいたいと思います」と、田中コーチの彼らに対する期待は非常に大きい。大黒柱のデイビッドは、高い意識を持って日々を過ごしている。

「自分たちは将来プロ選手になりたい。高校生でも自分からがんばらなければいけないし、練習もあまり休まずにやっています。今年はグループの相手チームがみんな強いと思うけど、このチームは頑張れる。メインコートでも勝てると思います。去年メインコートは初めてだったから、緊張がありました。今年は頑張ります」

夏以降、報徳学園はディフェンスに力を入れてきた。インターハイ準決勝の北陸戦では、4Qで集中のレベルが下がり、最後の10分間で15点差をつけられて22点差で敗戦。その反省を踏まえて、「ディフェンスの課題がいっぱいできたので、そこ意識というか、チームとして上がったと思います」と宇都宮は語る。オフェンスはデイビッドのインサイドだけでなく、将来を嘱望されているシューターの丸山が得点を稼げるかも成功のカギ。北陸戦で3点に終わった丸山は、ウインターカップに向けての課題として、「ディフェンスがタイトについてくるのに対し、デイビッドのスクリーンとか他の選手のスクリーンをうまく使ってボールをもらうことや、宇都宮の合わせだったり、そこの精度を高めていきたいです」と話す。

2年生トリオが活躍できるのは、彼らをしっかりサポートする3年生の存在がある。「なくてはならない存在です。自分たちが苦しい場面を支えてくれるのは3年生ですし、泥臭いプレーとかハッスルプレーがあるからこそ、自分たちが伸び伸びプレーできると思っています」と宇都宮が口感謝の言葉を残す。才能ある2年生トリオと3年生のハードワークが噛み合えば、東山を破って福岡第一に挑戦する機会を得る可能性は十分ある。田中コーチは可能性を現実に変えるべく、入念な準備してウインターカップに臨むつもりだ。

「福岡第一というところ、インターハイでは身近なところに感じることができたかもしれないけども、今はちょっと距離がある。そこをここから上げてきて、射程圏内にしていくようなチーム作りをしていかなければいけないと思っています。土台はしっかりあると思いますが、そこに挑戦するぞというチャレンジャーの気持は、もう少し近くならないと出ないかもしれない。挑戦する権利は持っていると思うので、自分たちの力を発揮して1戦1戦を大事に勝負したいです」

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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