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バスケット ボール コラム 2018年12月18日

【ウインターカップ2018 プレビューコラム / 聖和学園】ミニバス時代からお互いを知るトリオを軸に打倒岐阜女からの日本一を目指す

バスケットボールレポート by 青木 崇
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ミニバス時代からお互いを知る今野、田中、合澤は打倒岐阜女に強い意欲を示す

ミニバス時代からお互いを知る今野、田中、合澤は打倒岐阜女に強い意欲を示す

聖和学園は東北を代表する強豪校として知られるが、昨年のウインターカップと今年のインターハイは3回戦で東京成徳大相手に敗戦。昨年のインターハイが3回戦、一昨年のウインターカップが2回戦で留学生のいる岐阜女に大敗と、ここ数年はベスト16の壁を越えられずにいる。しかし、今回のウインターカップでは、U18日本代表で来年からNCAAトップレベルの強豪ルイビル大に進学する今野紀花を軸に、1997年の4位以来となる上位進出も期待できるチームだ。

今野は178cmのオールラウンダーで、クイックネスを生かしたドライブを武器に多彩な得点パターンを持つ。ポイントガードをこなせるだけのボールハンドリング、ノーマークになったチームメイトへ的確なパスを出せる視野の広さもある。インターハイ2回戦の奈良文化戦では21点、11リバウンド、9アシスト、4ブロックショットでチームを勝利に導いたことでも明らかだ。

小野コーチの指示に聞き入る部員たち

小野コーチの指示に聞き入る部員たち

今野は相手のレベルが高くなればなるほど、素晴らしい才能を発揮するタイプ。その状況に突入すると、「目つきが変わる」と小野裕コーチは話す。しかし、「自分だけではちょっと…」と語るように、今野は闘争心が駆り立てられるまで時間がかかってしまうタイプ。そんなエースのサポートするのが、ミニバスのころからお互いを知るインサイドの得点源である田中歌穂とキャプテンの合澤唯だ。

「サク(今野の愛称)にはガツガツ言ったほうがいいかもしれない」と田中が語るように、今野に火がつけば高校生ではまず止められない。しかし、大黒柱としての自覚という部分では物足りなさもある。11月下旬に大学生と練習試合をした際、小野コーチが円陣で「もっと声を出してテンションを上げよう! 時間がないからしっかりやろう!」と厳しい声を出したのは、チーム全体よりも今野に対するメッセージという意味合いが強かった。

11月18日の抽選で、聖和学園は2勝すれば岐阜女と対戦するという組み合わせになった。ベスト16の壁を突破するには、3度目の正直で岐阜女を倒さなければならない。進路が決まってウインターカップに集中できる環境が整った今野は、「負けたくない。自分がやらなければ」という気持が日に日に高まっている。肝心なところで存在感を発揮することが期待されるといえ、合澤と田中のサポートは、聖和学園が岐阜女の壁を突き破るうえで欠かせない。もし、今野のクリエイトから桜庭珠菜の3Pシュートというホットラインが機能すれば、強豪撃破のチャンスは巡ってくる。

「3年生は自分たちがチャレンジできる最後なので、今度こそという気持で練習しています」と合澤が口にすれば、田中も「本当に3回目のチャンスを与えてもらった。相手には留学生がいるし、ガードの子もいてメンバーも揃っているけど、自分たちにも絶対に勝てる武器が何個もある。そのために(練習を)やってきたので、気持ちで負けないようにします」と語るように、選手たちのモチベーションは上昇中。初戦から今野の闘争心に火がつき、チームを牽引するパフォーマンスを見せ続けることになれば、聖和学園はこのウインターカップを大いに盛り上げるチームになるだろう。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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