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野球 コラム 2026年10月3日

今井達也、3年契約だが決断を迫られるオフ

MLBコラム by 山田 結軌
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ワイルドカードシリーズ中、練習する今井

アストロズの今井達也(28)が、メジャー1年目を終えた。3年契約を結んでいるが、オフには大きな決断をしなければいけない。

先発として開幕を迎え、シーズン途中には救援へ配置転換。異なる役割を経験した1年を経て、アストロズ残留か、オプトアウト(契約破棄)を行使してフリーエージェント(FA)になるか。その選択に向き合う。

ポストシーズン ディビジョンシリーズ

今季は23試合(15先発)に登板し、6勝4敗、防御率4.93。76回2/3で97三振、51四球だった。

「最初からうまくいくとは思ってなかったですし、いろんな状況で投げることもありましたし、アジャストしていくっていう部分が大変でしたけど、来年に向けて、再来年に向けて課題が見えるようなシーズンだったかなと思います」

先発では安定した結果を残せず、7月末から救援へ回った。配置転換後は、一定の結果を示した。メジャーへの適応プロセスを進めた。

ポストシーズン ディビジョンシリーズ

3年契約だが、オプトアウトを検討する理由はイニング数に応じた出来高ゆえ、登板制限があったからだ。今井はアストロズと3年総額5400万ドル(約85億2100万円)で契約し、2026、27年終了後にオプトアウトできる権利を持つ。

1年目には投球回に応じた出来高も設定された。

◆2026年の投球回と3年間の総額
・80回未満=5400万ドル(約85億2100万円)
・80回到達=5700万ドル(約89億9400万円)
・90回到達=6000万ドル(約94億6700万円)
・100回到達=6300万ドル(約99億4100万円)

80、90、100回に到達するたび100万ドル(約1億5800万円)が加算され、その金額が2027、28年の基本年俸にも反映される契約だった。

先発ローテを守り続けたら、クリアが確実とみられたが、リリーフに配置転換後は1週間に1度ほどに登板機会が減った。その結果、今季は76回2/3。最初の条件となる80回まで3回1/3届かなかった。このため、残る保証額は2027、28年の各1800万ドル(約28億4000万円)、計3600万ドル(約56億8000万円)となる。

交渉を担う代理人も重要な存在だ。今井を担当するスコット・ボラス氏(73)は、業界随一のすご腕代理人として知られる。メジャー移籍時にも、再び市場へ出られるオプトアウトを契約条項に入れた。

ワイルドカードシリーズ期間中、取材に応じる今井

アストロズには来季もハンター・ブラウン(28)、ピーター・ランバート(29)、ヘイデン・ウェスネスキー(28)ら先発候補がいる。一方で負傷歴を抱える投手も多く、ローテーションが盤石とは言い切れない。

チームが今井を再び先発として構想するかどうかも、進路を考える材料になりそうだ。残留すれば2年3600万ドルが保証される。FA市場へ出れば、新たな条件を探ることができる。

メジャー1年目で得た経験をヒューストンで次につなげるか、それともボラス氏とともに新天地を模索するか。今井にメジャーキャリアで最初の分岐点が訪れている。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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