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野球 コラム 2026年3月27日

村上宗隆、メジャー初本塁打を喜ばないワケ

MLBコラム by 山田 結軌
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試合後、メディア対応する村上

1-14と大差の9回。勝敗は決していた。しかし、ホワイトソックスの村上 宗隆内野手(26)は、目の前の1打席に集中した。

「僕にとって点差というのは、関係ないですし、しっかり打席に集中して立つというのは、600打席ぐらいある中で、毎回そういう気持ちで向かっていこうと思っているので、その点差は関係なく、しっかり自分の打席を送ることを心掛けました」

メジャーリーグ中継2026

3月26日(日本時間27日)、ブルワーズとの開幕戦。先発した球界屈指の速球派右腕、ミジオロウウスキーから2打席連続四球。そして、一ゴロで迎えたメジャーデビュー戦の第4打席だった。右翼ポール際に運ぶ完璧な打球。

「開幕戦+メジャー初出場で本塁打」を放った日本選手としては、5人目。さらに村上は、ヤクルト時代の1軍初出場でも本塁打をマークしている。日米の初出場で本塁打を打った日本選手としては、史上初の快挙となった。

「意外と冷静にプレーできましたし、舞い上がることなく、地に足をつけてプレーすることができたので。でも、すごく素晴らしい空間でした」

長年、待ち望んだメジャー移籍。ポスティングシステムを利用した移籍交渉では、交渉期限のギリギリで契約が決まった。たどり着いた舞台。感慨深く、感動する心の揺れ動きはあったのか。

開幕戦前のセレモニー

「いや、ないですね。目指してきたというか、こっちで活躍することが僕にとって大事なことですし、ここで野球をして、スタメンに名を連ねるだけ(が目的)じゃないのでね。ここにいるすごい選手たちと戦って、倒していくしかないので、そういう気持ちはあまりなかったですね」

点差が開いた敗色濃厚な展開もあり、あまり笑顔はなかった。派手な喜びも祝福もない。打った瞬間打球を見上げ、淡々とダイヤモンドを1周した。

「スタートしたなという気持ちはありますけど、これからかなと思いますね」

1本のホームランで浮かれることはない。まだまだ将来的にMLBで戦い続ける。上達、成長を続ける。強い思いが、試合後のコメントから読み取れた。

「スタートとしてというか、この第一歩を踏み出せた気持ちはすごく強いです。でも、チームがこういう感じ(大量得点差)で負けてしまったので、また明日休んで、明後日勝てるように頑張っていきたいと思います」

村上のデビュー弾はあったが、ホワイトソックスとしては記録的大敗。打線は村上の2四球を含め、5四球を選んだが20三振を喫し、9イニング制の試合としては1901年以降で最多の三振数となった。

ベナブル監督は「全く良くない。打線が20三振で投手陣が10四球。これでは話にならない」と鎮痛な言葉を残した。

確かにチームは再建の途中だ。しかし、強くなる道筋がみえていなくてはならない。成長過程の若いメンバー構成で、村上は打線を支える存在として期待される。次の1本は、勝利に直結する貢献をすべく、次戦に挑む。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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