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大谷翔平、同点ソロ
高く上がった打球を見上げ、行き先を確信。バットフリップを決めると一塁ベンチで沸き立つ仲間に視線を送った。両手を下に振りながら『落ち着け』というジェスチャー。大谷翔平(31、ドジャース)がリーダーとして、チームの空気をコントロールした。
「みんなが先制されて、やばい、やばいという急ぎがちなリズムがあると思うのでベンチ内で感じたそれを同点になったことでちょっと落ち着いていこうかという、そういうベンチの雰囲気だったなと思います」
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第2戦、3月7日の韓国戦。1回に先発の菊池雄星(34、エンゼルス)が3点を先行され、ビハインドの展開。鈴木誠也(31、カブス)が1回裏に2ランで1点差に迫り、3回1死で大谷が同点ソロを放った。振り出しに戻し、さあここからだ。そんなメッセージを込めた。
ベンチでのハイタッチでは「はい、どうてーん!」と叫び、仲間を鼓舞。実力、選手としての格。いずれも侍ジャパンの中心になるべき存在だ。結果で引っ張り、振る舞いでも精神的支柱を務めている。焦りを感じていたチームの空気を察し、安心感を与えるように行動で示した。
同点本塁打の直後。先発の菊池が大谷に歩み寄り、ハグを交わした。2人とも笑顔で何か言葉を掛け合った。岩手・花巻東高校の先輩であり、同じ先発投手として心境も理解できる。しかも、国際大会だ。
「緊張はしていたんじゃないかなと思いますし、それはもちろんしょうがないことです。先発をやっていれば、うまく立ち上がれないというのは(誰しも)多々あること」。
「同点にできたことが少しでも(菊池への)助けになればうれしいですし、ベンチで『ありがとう』と言われた。タイゲームでしたし、まだまだこれからというベンチの雰囲気だったので、いいベンチの雰囲気が試合中ずっと流れていたかなと思っています」
劣勢を招いた責任を感じている先輩左腕の精神的負担を和らげ、勝利したことで準々決勝以降に2度目の先発機会にもつなげた。日韓戦のライバル対決。大谷も苦しい試合展開は想定済みだ。試合後、公式会見での発言もチームを思うコメントが多くを占めた。
「前回大会もそうでしたが、タフなゲームというのが何試合か必ずあると思うので、そういうゲームをものにしてチームとしてより結束力であったり、チーム力が上がる気はする。そういう意味ではきょう(勝ち星を)取れたことはすごく大きいですし、1人ひとりが本当に素晴らしい働きだったなと思います」
8日は2連勝同士のオーストラリア代表との一戦。プールCの1位でマイアミでの準々決勝に通過するために大谷の打棒、そしてリーダーシップの発揮が不可欠だ。
文/山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
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