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野球 コラム 2026年3月5日

今永昇太、オープン戦は調整ではなく結果

MLBコラム by 山田 結軌
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オープン戦登板前、ブルペンで準備する今永

安定したゲームメークを続ける。オープン戦だとしても、調整最優先ではない。好結果を求める。カブスの今永昇太投手(32)は、危機感を持ってアリゾナのマウンドに立っている。2度目のオープン戦登板は課題が浮き彫りになった。

「前回同様、ホームランにならないボールを選択して、まずはロケーション(コース)よりも球種の選択でホームランにならないようにと気をつけながら配球しました。きょう結果的に3本打たれて、この後しっかりどっちが間違っていたのか、球種が間違っていたのか、コースが間違っていたのか、それとも両方間違っていたのかという反省をしなければいけない」

3月1日(日本時間2日)のホワイトソックスとのオープン戦。2回2/3を投げ、4安打3失点、無四球、1三振。ソロ3本を打たれた3失点だった。試合後の取材で「きょうの試合で試したかったこと」を聞かれると以下のように答えた。

「僕の中で試すというのはあまりなくて、とにかく結果。きょうは45球から50球(の予定球数)だったので、その球数をしっかり使い切った中でなるべく少ない点数がよかった。もし、このままレギュラーシーズンだったら、もしかしたらあと1、2本ホームランを打たれていたかもしれないですから、結果的に試合を壊しているのと一緒なので悔しいですね」

昨季の夏場以降、指摘され続けているように今永は被本塁打が多い。もともと、フライを打たせて取るタイプの投手。少し甘く投げれば、その球はオーバーフェンスされてしまう。

メジャー2年目の昨季、決してトータルの数字が悪かったわけではない。9勝8敗、防御率3.73。この成績だけ見れば、一般的にはまずまずよくやった、という評価を得られるはずだ。

しかし、『一発病』があった。プレーオフ争いの終盤。8、9月の10試合中9試合でホームランを打たれた。ラスト9登板連続で本塁打を打たれ、1試合で複数の被本塁打を含めると合計は15本。当然、今永はその課題を十分に理解している。

登板後、米メディアの取材に答える今永

「毎年ホームランに関しては日本時代からもそうですけど反省していること。でも、やはり打たれる場面とか、もちろん打たれていいホームランなんてないんですけども、きょうは2アウトからとか、1ストライク取っているのにとか、他の人が見た時にもっとこうすればいいじゃないか、と思われるホームランだったと思う」

オープン戦初先発だった2月24日のパドレス戦では2、3月時期のオープン戦としては過去最速となる94.1マイル(151.4キロ)をマーク。この日も94.0マイル(151.3キロ)を計測するなど、力強い直球は好材料だ。

昨季終盤、不調の原因になった直球の質は、球威とともに改善の兆しがある。2024年に40度だった腕の角度は、昨季は36度と低くなり、直球がシュート回転。今永特有の伸び上がる直球という長所を消した。1日のオープン戦では、37度。データ上腕の角度は1度しか上がっていないが、体の使い方を含めたフォームの改善に手応えを感じている。

「トライアンドエラーなので、やはりチャレンジして、また1回くじけて、またチャレンジしてという繰り返し。次回はもっともっといい投球ができるように頑張りたいと思います」

当然、チームは今永を先発ローテの一角として期待している。メジャー3年目を迎える左腕は、オープン戦で「とにかく結果」を求め、アリゾナでの日々を過ごしている。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
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