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野球 コラム 2026年2月16日

【広島好き】機動力底上げのキーマンに浮上 辰見鴻之介が代走から切り拓く可能性

野球好きコラム by 前原淳
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育成ドラフトで広島に加入した辰見鴻之介

育成ドラフトで広島に加入した辰見鴻之介

昨年の育成ドラフトで広島に加入した辰見鴻之介の存在感が際立っている。魅力はなんといっても、爆発的なスピードだ。今年初の対外試合となった15日の巨人との練習試合でも、魅せた。6回2死一塁から代走で出場。けん制球をもらいながら、真っすぐが2球続いた後の3球目にスタートを切ってヘッドスライディングで二盗を決めた。

楽天時代はヘッドスライディングを禁止されていたという。広島では頭から滑り込むスタイルを解禁。二盗、三盗と立て続けに決めた10日紅白戦の二盗もヘッドスライディングだった。

「ベースの幅も広くなっているので、その分(タッチを)よけやすくなると思う。手で端っこに行けばだいぶ距離を稼げると思うので、そこも練習しながらです」

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広島は昨季、リーグ5位の57盗塁で成功率も.588と低かっただけに、機動力底上げのキーマンに挙げられる。昨季イースタン・リーグで.861の盗塁成功率を記録し、リーグ最多31盗塁。春季キャンプでは赤松外野守備走塁コーチの指導を受けながら走塁技術の精度向上に努めている。

走力だけでなく、守備でもユーティリティー性に磨きをかける。楽天時代から二塁と三塁に加え、外野を守ってきたが、広島では大学以来となる遊撃にも挑戦している。「守備はいつでもどこでも行けるように準備しています」。他球団に比べて総合力で劣る広島にとって、高いレベルの“便利屋”は貴重な存在だ。

ただ、辰見自身が狙うのは切り札的存在ではない。「野球選手である以上は、レギュラーをずっと目指してやっている」と言い切る。

一次キャンプの6日、全体練習後の重点練習で福地コーチから付きっきりで打撃指導を受けた。これまでは「静から動」で始動していたが、「動から動」による始動でより力を伝える形を進言された。「自分が思っていた形と客観的に見た形が違っていたものがあった。新しい感覚というか、今までにない感覚が少し見えてきた」。7日のシート打撃では森から右前打、辻から中前打と2本の安打を放った。

足を武器とする選手にとって、打力の向上は出場の幅を広げるために欠かせない。現役時代、同じように代走からレギュラー選手への階段を上がった福地コーチは語る。

「代走から出ていくと、そのまま守りにも就くことになる。そこから巡って来た打席は、すごく大変なんです。代走で出るということは競っている展開なので、対戦するのは質の高い投手となる。そこで打てるか打てないかという以前に、しっかりコンタクトできるようにしておけば、ワンチャンヒーローになれる。一番難しい立場だけど、こちらはそういう準備をしておきたい」

広島時代は代走が中心だった福地コーチも、移籍を機にレギュラー選手へと階段を駆け上がっていった。その道のりは決して簡単ではない。ただ、辰見もまた、移籍を機に大きく飛躍する可能性を秘めている。

文:前原淳

前原淳

前原淳

カープ取材歴18年。03年に地元福岡の大学を卒業後、上京。編集プロダクションで4年間の下積みをへて、07年に広島の出版社に入社。14年12月にフリー転身。現在は日刊スポーツの契約ライターとして広島担当。日刊スポーツだけでなく、NumberWebにて「一筆入魂」を隔週連載するなど幅広いメディアに原稿を執筆するカープライター。X → @mae_junjun

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