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新設されたラボの前でキャッチボールをする今永
まさに勝負の1年が始まる。メジャーで生き残るため、実力の再評価を勝ち取る戦いに挑む。
カブスの今永昇太投手(32)はオフにフリーエージェント選手への1年契約、クオリファイング・オファーを受諾(年俸2200万5000ドル=約33億6000万円)。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には参加せず、カブスでの調整に集中する。
「1年1年勝負をしなければいけないことが変わらないです。今年だから前のめりでやるわけにもいかない。自分の立ち位置を確かめながら、求められているものを確かめる。とにかく自分のやりたいことではなくて、やらなければいけないことをしっかりと整理して臨んでいければ」
メジャー2年目の昨季は9勝8敗、防御率3.73の数字を残した。しかし、被本塁打の多さが評価を下げた。プレーオフ争いの終盤。8、9月の10試合中9試合でホームランを許した。ラスト9登板連続で本塁打を打たれ、その期間の合計15本。
腕の角度は40度から36度に下がり、シュート成分が増えたフォーシームはそれまで今永の武器だった直球の伸びを欠き、打たれやすいボールになってしまった。
「(相手に)高めの真っすぐの印象を持ってもらっていますけども、低めに制球している時もありますし、低めに行った時に見逃しを奪ったり、ゴロになっているシーンもある。
やはりストライクゾーンを目いっぱい使っていかないと、こちらのバッターは、特にストライクゾーンを見逃してくれないので、次何を投げるのか、そしてどこに投げるのか、なるべく絞らせないような、そういうピッチングが必要になったかと思います」
キャンプインを迎えメディア対応する今永
キャンプとオープン戦のテーマは、下半身の力を効率的に投球につなげること。体重移動やバランス。軸足となる左足、踏み込む右足の力を無駄なくボールに伝える。いわゆる地面反力を使い、今永特有のスピンの効いた伸びる直球を取り戻すことが重要課題だ。
「まずはしっかりと地面から力をもらえているかが一番大事。僕の中では下半身の使い方にまだやや伸びしろを感じているので、自分のスピード、パワーをちゃんと体に跳ね返してもらう。それが大事なので、そのつかみ方をどんなマウンドでもやれるようにしたい」
WBCの2023年大会では、米国代表との決勝戦では先発を務めた。連覇を目指す今回は、出場しない。目の前にあるミッションに全力で取り組む。
「そこ(WBCメンバー)に名前がなくて、しっかりとここで調整する、シーズンのために調整するということは変わらないので、自分のやるべきことを淡々とやりたい」と言い聞かせるように話した。
今は、カブスの地区優勝とポストシーズン進出に貢献することだけに集中している。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
Instagram
yukiyamada_mlb
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