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野球 コラム 2025年12月19日

【中日好き】ドラゴンズ、新入団選手の背番号系譜

野球好きコラム by 加賀 一輝
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井上一樹監督を囲む新人選手

12月中旬を迎え、いよいよ真冬の様相を呈してきた。プロ野球界もオフのイベントが盛んに行われ、選手の素顔や今だから聞ける話を知る機会が多い。

そして、来季に向けて新人選手の初々しい姿を目の当たりにすることもある。本稿では中日ドラゴンズの新人をはじめ、新たに入団した選手たちの背番号から、その系譜を簡単に辿ってみたい。

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◆ドラ1・中西への『継承』

今秋のドラフトでは6人の支配下、3人の育成指名を行い、晴れて12月11日の入団会見で全員の背番号がお披露目された。

ドラフト1位の中西聖輝(青山学院大学)には「11」番が与えられた。中日にとっては「エース」「先発投手」を想起させるナンバー。過去には川上憲伸や小笠原慎之介と、のちにメジャーリーグに巣立つほどに成長した投手が着用している。また、今季までは智弁和歌山高校の大先輩・岡田俊哉が背負っており、中西への『継承』は自然な流れだ。

2位の櫻井頼之介(東北福祉大学)は「16」と、こちらも10番台。近年は又吉克樹、岩嵜翔とリリーフタイプの投手が着けており、平成の時代は森野将彦などの野手に与えられることも。先発タイプの櫻井にはまた新たな「16」像を築いてもらいたい。

3位の篠崎国忠(徳島インディゴソックス)は「52」番。入団会見で井上一樹監督が「大きな背中に似合う」と明かし、敢えて大きめの番号を選んだことが伺える。近年では加藤翔平、加藤匠馬、小田幸平が背負い、野手のイメージも強い番号。ただ、2000年には当時の抑えであるエディ・ギャラードが着けていたのも見逃せない。

◆ドラ6・花田に与えられた出世ナンバー

4位の能戸輝夢(明秀日立高校)は「67」と、今回の新人で唯一の60番台となった。高橋聡文やジャリエル・ロドリゲスなど投手のイメージが強いが、能戸と同じ外野手では近藤弘樹が2016~19年に着けている。

5位の新保茉良(東北福祉大学)は「56」。こちらは外野手が多く着けており、近年では松井佑介や武田健吾らが着用。二遊間タイプの内野手では前任者の星野真生、そして昭和末期~平成初期の前原博之が該当するか。

6位の花田旭(東洋大学)には出世ナンバーの「57」が与えられた。古くは平野謙や彦野利勝が入団時に着け、チームの黄金期には英智がこの番号を背負っていた。近年ではアリエル・マルティネスやジョエリー・ロドリゲスの印象も強いが、花田には名外野手の系譜を再び継いでもらいたい。

◆阿部の「48」は潮目が変わった証拠

移籍組では阿部寿樹が「48」、知野直人は「65」と発表されている。

4年ぶりの復帰となった阿部に関しては、前回の在籍時に背負っていた「5」が大学の後輩・村松開人に渡っていたが、隣の「6」が中田翔の引退で空番に。てっきり「6」を着けると思っていたので、予想が外れた形だ。これは戦力外からの移籍という面も影響しているかもしれない。

中日の「48」といえば、やはり井端弘和が思い浮かぶ。現在侍ジャパンの監督を務める井端がプロで最初に着けたのが「48」だった。以降、しばらくは「ポスト井端」と目される選手の番号になっていたが、前任者が投手の土生翔太で、今回も阿部が着用。背番号に関する潮目が少し変わってきた。

現役ドラフトで加入の知野は、今オフに退団した佐藤龍世の「65」となった。同じ移籍組の内野手という点では、さほど違和感はない。ここから自らの番号にしていく姿が楽しみだ。

本稿掲載(12月19日)の時点における、主な空き背番号は「6」「12」「18」「23」「27」「28」「33」「37」「40」。今オフに引退・退団した選手のものもあり、結構若い番号が空いている印象だ。

すでに合意報道がなされているアルバート・アブレイユ(元西武)や、MLB通算164本塁打のミゲル・サノは何番を背負うのか。背番号に関するあれこれは考えが尽きない。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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