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野球 コラム 2025年12月18日

キーマンは“世界一幸せな動物似”のあの選手?ドラゴンズファンフェスタで垣間見えた来季への希望

野球好きコラム by 岡田昌尚
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皆さんこんにちは!フリーディレクターの岡田昌尚です。今回は私の仕事の根幹である中日ドラゴンズ公式YouTube制作での話を書かせていただきます。

(YouTube中日ドラゴンズ公式チャンネル)

2025年11月22日ライブ配信 「“裏”ファンフェスタ2025」 LIVE配信 #ドラフェス裏配信 #Dragons_Inside

2025年11月22日に『中日ドラゴンズ ファンフェスタ2025』が行われました。「秋のドラゴンズ祭り」をテーマに、投手チームと野手チームの対決企画を実施。バンテリンドームにつめかけた約3万5千人のファンの方々に、選手たちが日ごろの感謝を伝えました。

私が担当したのはYouTube配信での『“裏”ファンフェスタ2025』 これは会場でのメインイベントを映すものではなく、企画参加をしていない待機中の選手にカメラを向け普段見せない選手の素顔に迫る配信です。現地にお越しになれなかった方も、現地にいらっしゃる方にも楽しんでもらおうと、2022年から4年続いています。

 

過去経験を踏まえて、今年はノープランで挑みました。過去、メインイベントのスケジュール表を見て計画を練ったこともありましたが、うまくいった例がありません。出たとこ勝負、自らの判断を頼りに今年も選手たちにカメラを向けました。ここからは、3時間近い配信での岡田セレクトの見どころをお伝えしたいと思います。

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見どころ① 柳投手 魂の雄たけび

メインイベント開始直後に“裏配信”もスタート。選手たちがグラウンド観覧しているファンとハイタッチしながら入場してきたのを確認した私は、投手チームの動線に陣取りました。視聴されている方に、選手とのハイタッチを疑似体験していただこうと考えたからです。

カメラにいち早く気づいてくれたのは、日頃公式YouTubeへの出演を拒み続けている涌井秀章投手。投手最年長から“強めのレス”をもらった後には、最後尾で髙橋宏斗投手と柳裕也投手が現れました。宏斗投手に促され、柳投手はカメラの前で立ち止まり「お騒がせしましたー!」と、魂の雄たけびを。FA権行使や“それ以外のこと”に注目が集まっていた中、初の公の場となった柳投手のファンを第一に思う一幕でした。

見どころ② 龍のミレニアム世代の戯れ

メインで様々な対決企画が進行する中、控えエリアでリラックスする二人の選手に声を掛けました。田中幹也選手と村松開人選手、ともに2000年度生まれ“龍のミレニアム世代”。撮影してみたいという田中選手にカメラを渡すと、村松選手へのインタビューがスタート。「みきやくん職業体験中!」「ナイスですね」などと周囲の選手からヤジが飛びます。

 

今度は村松選手がカメラマンに。被写体に狙いを定めたのは、こちらも龍のミレニアム世代で社会人を経てルーキーイヤーを終えた石伊雄太選手。他の選手と雑談中の自然な笑顔にズームインすると、「見た目のままナイスガイ。ただツボが浅いのですぐ笑います」と他己紹介を開始します。そして、「似ているといわれる動物は?」と村松選手が問うと、石伊選手は「クオッカ(クアッカワラビー)」と返答。笑っているように見える顔立ちから、世界一幸せな動物と紹介されているらしく、一部のファンの間で似ていると話題になっているようです。今後のドラゴンズを支えるミレニアム世代の仲の良さを垣間見えたやり取りでした。そして、来季2年目で正捕手獲りを狙う「クオッカイシイー」にも注目していきましょう。

見どころ③ 充実の秋を過ごした二人が生出演

今回はバックネット裏の小部屋にもカメラを設置していました。グラウンド上で休憩している選手に直撃するだけではなく、別部屋で落ち着いて話を聞き、視聴者とチャット欄を通じて交流してもらおうという意図でした。とはいえ、私の中では「まぁ実施出来たらラッキー」くらいの考えでした。

配信が中盤を迎えたころ、私は偶然バックネット付近を歩いていた石川昂弥選手に声をかけました。メインイベントでの出演が暫くないことを確認し企画意図を伝えると、昂弥選手は「一人連れていきます!」と快諾。そして、1学年下の松木平優太投手とともに配信部屋に来てくれました。

二人が仲の良い印象は、私にはあまりありませんでした。聞けば、高知秋季キャンプで仲を深めたとのこと。宿舎の部屋が隣で、毎日一緒にご飯を食べていたんだとか。「夜中に熱唱していた」という松木平投手から昂弥選手への暴露から始まり、終始笑いが絶えなかった二人のやり取りは是非、アーカイブ動画でご覧ください。プレー中の強面とギャップのある柔らかい昂弥選手の表情や、喋れば喋るほどボロが出る松木平投手にも必見です。

今季、高卒6年目の昂弥選手は一軍出場22試合、高卒5年目の松木平投手は一軍登板1試合に終わりました。それぞれ悔しいシーズンを経て、高知秋季キャンプは隣部屋で励まし合い、厳しい練習を乗り越えました。配信での明るいやり取りを通じて、現時点での二人の充実感をお届けできたのではないでしょうか。きっと来季、二人が活躍してくれるはずです!

他にも、藤嶋選手会長の「翼の生える瞬間」、残留報道直後の松葉投手と元オリックス・バファローズ仲間・齋藤綱記投手との絆、インタビュアー上林誠知選手で明らかになった木下拓哉選手の家族ディズニー話、チアドラゴンズ卒業メンバーの惜別メッセージ、など見どころ盛りだくさんです。今回もありました!松山晋也投手の「ガンギマリ情報」、今年のテーマは“好きな定食”。親知らずを抜いて少し頬を腫らした松山投手が、細川選手や福永選手にマイクを向けてくれました。ドアラのグッズ宣伝コーナーも!

そんなこんなで“裏配信”に終始していた私は、メインのイベントをほとんど見ることができませんでした。自宅へ帰ると、ファンフェスタを見に来ていた2歳半の息子が嬉しそうにある選手のことを連呼していました。
「ひぐち こうたい!」「ひぐち こうたい!」

幼い息子を魅了したプロ3年目樋口正修選手の活躍?交代?は、いったいどんなものだったのか…12月20日にJ SPORTSで初回放送される「中日ドラゴンズ ファンフェスタ2025」の番組で確認しようと思います。

J SPORTS 放送情報

文: 岡田昌尚(フリーディレクター)

岡田昌尚

1986年2月1日生まれ。愛知県名古屋市出身。キー局制作会社で10年間勤務し、2021年4月中日ドラゴンズに入社。25年4月よりフリーで映像制作などを行う。

テレビ制作では、旅・バラエティ番組のADを経て、スポーツ番組を担当。2016年頃から長編ドキュメントVTRを制作するようになり、密着取材の経験を積んだ。中日ドラゴンズでは、未開拓であった動画コンテンツの制作・発信に従事。22年には球団初となるドキュメンタリームービーを制作した。最近ハマっているYouTubeチャンネルは『うじとうえだ』。

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