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野球 コラム 2025年12月9日

【中日好き】ドラゴンズの2025年、野手陣を部門別リーダーズで振り返る

野球好きコラム by 加賀 一輝
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岡林勇希(ドラゴンズ)

あっという間に2025年もあと1ヶ月を切った。いろいろあった今年が終わろうとしている。中日ドラゴンズの今シーズンはどんなものだったか。各項目の成績上位者を挙げながら、1年間を振り返ってみたい。本稿では野手編をお届けする。

※各項目リーダーは100打席以上を対象

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◆各項目で最も良い成績を挙げたのは?

・試合数、打席数、安打数、三塁打数、得点数:岡林勇希(143試合、637打席、168安打、8三塁打、71得点)

今季の岡林は12球団で唯一のフルイニング出場を達成。試合数や打席数が多くなるのはもちろんだが、安打と得点でキャリアハイの数字をマーク。これが立派である。年々打席での粘り強さが増し、四球数も一気に増加(29→51個)。名実ともにリーグを代表する1番打者へ成長を遂げている。

・犠打数:田中幹也(22個)

岡林の後を打つことが多かった今季の田中。3年目の今季は開幕こそ出遅れたものの、95試合に出場。うち2番で75試合スタメンに入っている。22犠打は中野拓夢(阪神)に次ぐリーグ2位の成績。それでいて打率やOPSも昨季より上昇しており、嫌らしい「つなぎ役」が板に付き始めている。

・盗塁数:上林誠知(27個)

2025シーズン、最もサプライズだったのは上林の『復活』だと思う。何度も故障に見舞われながらも移籍2年目、30歳シーズンで盗塁数のキャリアハイを大幅に更新。17本塁打も放っており、パワーとスピードの両立を果たした。なお、セ・リーグで2桁本塁打&2桁盗塁を達成したのは、上林以外だと佐藤輝明(阪神、40本塁打&10盗塁)のみである。

・本塁打数、打点数、四球数、出塁率、長打率、OPS:細川成也(20本塁打、58打点、61四球、.367、.489、.856)

長打系は細川が独占した形だ。故障で約1ヶ月離脱していても、3年連続20本塁打は素晴らしいの一言。規定打席こそわずかに届かなかったが、長打率とOPSはリーグ2位相当の数字。劇的な一発も多く飛び出し、4番打者としての風格を纏い始めている。

・二塁打数、打点数、犠飛数:ジェイソン・ボスラー(33二塁打、58打点、5犠飛)

上林、細川の後にボスラーが控えているのも大きかった。特に夏場は多くの走者を還し、7月と8月の2ヶ月間でシーズン打点数の半数以上を稼いでいる(17+13=30打点)。二塁打が多いのも特徴で、リーグ2位の成績。もっとも、バンテリンドームナゴヤのフェンスに阻まれた当たりも多かったので、ホームランウィングが導入されたら本塁打数の増加が見込めそうだ。

◆各ポジションで最も守ったのは?

守備にも少し目を向けよう。各ポジションを最も守った選手は以下の通り。

※外野はトップ3

捕手:石伊雄太(85)、一塁:ボスラー(104)、二塁:田中(92)、三塁:マイケル・チェイビス(31)、遊撃:山本泰寛(77)、外野:岡林(143)、上林(124)、細川(103)

上記のリーダーズに名を連ねたメンバー以外だと、新人捕手の石伊と内野ユーティリティの山本の奮闘がうかがえる。2人の守備による貢献はとても大きかった。途中入団のチェイビスは豪快な打撃の一方、守備では軽率なミスも散見され、シーズン終了後に自由契約となっている。

◆来季の野手陣のポイントは?

来季も今季と近いメンバーで戦うことが想定される。リーグでも有数の成績を残している選手が複数おり、各々が少しずつ進化すればタイトル獲得も夢ではない。左翼:細川、中堅:岡林、右翼:上林の外野陣は、リーグどころか12球団でも屈指のメンツ。彼らの強みはそのままチームの強みにもなっている。

プラスアルファが最も期待できるのは三塁。本来であれば福永裕基や石川昂弥がガッチリとポジションを掴まねばならないところで、故障渦などでレギュラー不在となってしまった。来季は2人の奮起に期待しつつ、ベテラン・高橋周平やプロスペクト・森駿太らがどう絡んでくるのか楽しみだ。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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