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野球 コラム 2025年12月3日

『夢の国』で村上宗隆ら日本選手の移籍交渉は本格化。ウインターミーティング開幕へ

MLBコラム by 山田 結軌
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2024年テキサス州ダラスで開催されたウイーンターミーティング

メジャーリーグのオフで最大のイベントが、『ウインターミーティング』(WM)だ。会場は毎年異なり、今季はフロリダ州オーランドで、主に12月8~10日に開催される。

30球団の編成幹部ら球団首脳、代理人らが一つの会場に集まり、トレードやフリーエージェント(FA)交渉など、オフの主要案件を一気に進める。マイナー球団や用具メーカーが参加するトレードショー、仕事を探す若者向けの就職フェアも同時に行われる。今回は、来年3月に開催される第6回ワールドベースボールクラシック(WBC)の監督会見も開催される。

実際には「ホットストーブ」が最も熱く燃え上がる数日間になる。大型トレードが決まり、FAの超大物が一気に契約合意へ動く4日間だ。

メジャーリーグ中継2025 ベストゲーム

日本からはヤクルト・村上宗隆、巨人・岡本和真、西武・今井達也、高橋光成らが注目されている。そろってポスティングシステムを利用し、MLB各球団との交渉が本格化する。楽天・則本昂大は海外FAでメジャー移籍を探る。

村上は本塁打王を含む三冠王とMVPを獲得した実績と25歳の若さ、パワー、伸び代で今オフに移籍を目指す日本選手で最も注目が高い。WMで交渉が具体化、移籍先候補の絞り込み、という流れが予想される。米国がクリスマス休暇に入る前に契約が決まるとみられている。

昨年のWMで佐々木朗希の代理人を務めるウルフ氏はメディアルームで会見

岡本は巨人の主砲として、通算248本塁打を記録してきた右の大砲。安定した守備力と長打力が評価されている。今季は左肘の負傷で69試合にとどまりながら打率.327、15本塁打、49打点と高水準の成績を残した。交渉期間は来年1月4日までなので、年内には決着がるきそうだ。

今井は西武のエース右腕で、今季は163回2/3で防御率1.92、178三振、45四球、6本塁打と圧倒的な数字を並べた。「次の山本由伸」を探すメジャー球団が好条件でオファーを出すはずだ。

高橋は2022~23年にかけて防御率2点台前半のシーズンを続けた後、今季は148回で防御率3.04、88三振、41四球。交渉期限は1月4日で、岡本と同じタイミングで移籍先が決まる公算が大きい。

WMの会場では、今井と岡本の代理人を務める『ボラス・コーポレーション』のスコット・ボラス氏、則本と高橋の代理人、『ワッサーマン』のジョエル・ウルフ氏が日本メディア向けに会見を行う。村上の代理人、『エクセル・スポーツ・マネジメント』のケーシー・クロース氏は近年、日本メディアに対して公に対応はしていない。

日本のファンにとっても、この数日間はMLBが日本のスターをどう評価しているか、具体的な輪郭が見え始める。今年のWM会場は、フロリダ州のディズニーワールドに隣接する大型ホテル。『夢の国』で日本選手の新しい挑戦とMLB各球団の未来図が描かれる。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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