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野球 コラム 2025年11月25日

大谷翔平なくして、最強ジャパンなし

MLBコラム by 山田 結軌
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2023年大会、優勝会見での大谷

連覇へ、最重要人物が参戦を決めた。ドジャースの大谷翔平投手(31)が11月24日(日本時間25日)、2026年3月に開催される第6回ワールドベースボールクラシック(WBC)への参加を自身のインスタグラムで明らかにした。

前回に続く2大会連続2度目の出場。日本人メジャーリーガーとして参戦表明一番乗り。前回大会MVP選手が、再び侍ジャパンの命運を握る。

メジャーリーグ中継2025 ベストゲーム

「日本を代表して再びプレーできることを嬉しく思います」

インスタに投稿した一文に加え、前回大会での写真を添えた。英文ではシーズンを通したファンへの感謝をつづった。

プールCの開幕(3月5日)まで残り100日となった節目の日を選んだ。大会連覇を目指す日本代表にとって、最大の象徴が再び日の丸を背負う。

2023年大会での大谷は、打者として全7試合に出場し、打率.435、1本塁打、8打点。投手としては先発2試合に加え決勝での胴上げ投手を含む3試合で2勝1セーブ、防御率1.86を残し、大会MVPに選ばれた。

一方で、今月13日のナ・リーグMVP発表の場では、出場の可否を明言していなかった。トーンダウンにも思えるコメントで参加は不透明だった。

「WBCに関してはまだ、球団を通してというか、個人間ではちょっとやり取りができないので、球団からどうなるか、というまずは連絡を待っている。みんなそういう段階じゃないかな、と思うので、まだこれから先に(出場の可否が)決まっていくことなのかな、と思っています」

慎重な言い回しにとどめたが、意欲そのものは前回優勝直後から変わっていない。さまざまな事務的な事情から、自身の思いや希望だけで参加を公表できなかったのかもしれない。23年、決勝戦後の会見では、連続出場への思いを明かしている。

2023年大会、決勝戦前のフィールド

「3年後のWBCは出たいか?」と問われた会見場の壇上。大谷は自分へのプレッシャーをかけるとともに胸の内を明かした。

「出たいですね。僕自身がまずは一定のレベルに居続けるというのが条件ですし、もちろんそうなるように、最善の努力を毎年したいなと思います」

その条件を満たした3年間だった。WBC制覇後、エンゼルスに在籍してた2023年シーズンから3年連続でMVPを獲得し、直近2シーズンはドジャースのワールドシリーズ連覇に貢献。

今季は2度目の右肘手術から投手としてカムバックした。球速は100マイル(約161キロ)以上をマーク。100球で6~7イニングを投げ切るスタミナも回復した。打者としても自己最多の55本塁打を放ち、二刀流として唯一無二の存在感を改めて示した。

米国代表、ドミニカ共和国代表など世界の強豪国は豪華ベンバーをそろえるため、メンバー編成はこれから本格化する。大谷の参加表明は、侍ジャパンの連覇構想を現実の段階へ進める合図だ。

今後は、カブスの鈴木誠也外野手(31)、今永昇太投手(32)、エンゼルスの菊池雄星(34)らメジャー組の参加表明が待たれる。最強メンバーを実現し、日本は連覇&通算4度目の世界一を狙う。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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