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野球 コラム 2025年11月18日

【横浜好き】ベイスターズ、相川亮二新監督と村田修一2軍新監督の経歴を振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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秋季トレーニングでの相川亮二監督(左)と村田修一2軍監督

レギュラーシーズン2位、ポストシーズンはCS(クライマックスシリーズ)ファイナル敗退で終わった今シーズン。悲願のリーグ優勝を達成できなかった三浦大輔監督が退任し、来季から相川亮二新監督の就任が決定し、二軍も桑原義行監督から村田修一新監督に交代と、新たな布陣で2026年シーズンに挑むことになりました。

相川、村田両氏とも、ベイスターズでNPBでのキャリアをスタートした、いわゆる「生え抜き」ですが、2人はこれまでどんな軌跡を辿ってきたのか、調べてみました。

一軍で指揮を執ることになった相川監督は、東京学館高校から1994年ドラフト5位でベイスターズに入団。当時のチームは谷繁元信が正捕手で、捕手経験は高校時代の4ヶ月程度だったという相川はファームでの育成期間が長く、一軍初出場はプロ5年目の1999年でした。

2002年に谷繁がFA移籍後も、中村武志や中嶋聡の移籍組の後塵を拝していましたが、2003年には70試合出場ながら盗塁阻止率.457を記録するなど、徐々に頭角を表し、102試合に出場した2004年には日本代表としてアテネ五輪に出場。

2005年に自己最多の144試合出場、2006年は第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表、2007年にはオールスターに初出場と、リーグを代表する捕手に成長しました。

2008年に海外FA権を取得し、MLB移籍を目指しましたが、複数球団との交渉も合意に至らず、東京ヤクルトへ移籍。ヤクルトでは1年目から正捕手となり、2009年は122試合でマスクを被ってチーム初となるCS進出に貢献。

その後も正捕手格として2012年にはチームのキャプテンに就任するなど、主力選手となりましたが、故障も多く、徐々に出場機会が減って2014年には2度目のFA移籍で巨人に入団しました。

巨人では2017年に41歳でセ・リーグ捕手最年長でのサヨナラ安打を記録しましたが、3年間で移籍1年目の40試合出場が最多で、2017年シーズン限りで現役引退となりました。

引退後は1年間の評論家活動の後、2019年に巨人の一軍バッテリーコーチに就任し、3年間で大城卓三などを指導しました。2022年にはベイスターズの一軍バッテリコーチとして古巣復帰を果たし、2023年からはヘッド格となり、チーフ作戦コーチ、ディフェンスチーフコーチを経て、今季は野手コーチを兼任していました。

村田二軍監督は、日本大学から2002年ドラフト自由獲得枠で入団し、1年目から25本塁打を記録するなど、チームの主砲として活躍しました。

2007年には36本塁打で自身初タイトルとなる本塁打王に輝き、翌2008年も46本塁打で2年連続本塁打王に。同年の北京五輪では日本代表に選出され、2009年の第2回WBCにも出場するなど、球界を代表するスラッガーとなりました。

その後は主将も務めましたが、7年連続20本塁打と通算250本塁打を記録した2011年のシーズン終了後にFA権を行使して巨人に移籍しました。

巨人でも4番を任されるなど、主力打者となりましたが、6年間で本塁打は2度のシーズン25本塁打が最高で、114試合に出場して打率.262、14本塁打、58打点に終わった2017年オフに戦力外通告を受けました。

巨人を退団後は所属先が決まらず、2018年はシーズン開始直前にBCリーグ・栃木への入団が決定。7月末までのNPB復帰を目指し、6月にはリーグの野手月間MVPを獲得するなどアピールしましたが、獲得に動く球団はなく、この年限りでの現役引退を表明。9月末には、東京ドームでの巨人vs.ベイスターズの試合前に引退セレモニーが行われました。

引退後は巨人のファーム打撃コーチに就任し、一軍打撃コーチや二軍代行監督なども務めた後、2023年からは千葉ロッテの一軍野手総合コーチとなり、2025年から一軍、二軍の区別のない野手コーチとしてチームに復帰していました。

両氏とも選手、指導者として豊富な経験を持ち、選手時代にはFA移籍、巨人やヤクルトなど、同一リーグの他球団に所属したことは、指導者としてプラスになることは間違いなさそうです。4年連続Aクラスから、敢えて変化を選んだ来季の新生ベイスターズに期待しましょう。

文:大久保泰伸/写真:産経新聞社

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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