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野球 コラム 2025年10月6日

【横浜好き】クライマックスシリーズに挑むベイスターズ、ファーストステージ巨人戦のみどころ

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜スタジアム

レギュラーシーズンの全日程が終了し、ベイスターズは2位で4年連続7度目のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めました。横浜スタジアムで行われるCSファーストステージの相手は巨人。

アドバンテージはなく、3試合で先に2勝した方が勝ち抜けとなりますが、1勝1敗1分となった場合は、2位チームが勝者となります。シーズン前の目標だったリーグ優勝は逃しましたが、2年連続日本一のチャンスは残っています。今回は、最初の関門となるこの戦いのみどころを探っていきたいと思います。

J SPORTS STADIUM20255 クライマックスシリーズ

今季の巨人との対戦成績は9勝15敗1分。ハマスタでも5勝7敗1分と負け越していますが、9月の4試合は、全てハマスタで3勝1敗と勝ち越しています。2位争いの直接対決に3連勝して、今季の悪い流れを変えたように思われましたが、カード最終戦で9回まで4点リードと試合を優位に進めながら、逆転負けを喫してしまったのはやや気になるところです。

個人成績を見ると、先発陣では東克樹が今季の巨人戦で3試合に登板して1勝1敗、防御率3.32。ケイは5試合で2勝1敗、防御率2.12、ジャクソンは8試合の登板で2勝4敗、防御率2.40となっています。

ケイは9月15日の対戦で、来日初完封勝利をマークしており、その他の試合でも大崩れは少なく、期待できそうです。先発で面白い存在になりそうなのが、ルーキーの竹田祐で、8月中旬の一軍昇格から6試合に先発して4勝1敗、防御率1.69と好成績を残しており、巨人戦も8月24日の試合で先発して6回1失点の好投で勝利投手になっています。

巨人サイドの先発陣で、やっかいな相手になりそうなのが山崎伊織でしょう。昨季は4試合の先発で3勝0敗と、ベイスターズにとっては天敵とも言えそうな存在で、今季も7試合で4勝1敗、防御率2.49と苦戦が続いています。

ただ、8月以降の対戦では、3試合で1勝1敗、直近の対戦でも3回までに4点を奪って降板させるなど、苦手克服の兆しも見せています。2戦目の先発が予想される戸郷翔征は、今季の対戦はありませんが、昨季は5試合で1勝2敗ながら防御率は1.54で、簡単な相手ではなさそうです。

シーズン終盤に不安定さを露呈したリリーフ陣で、頼りになる存在になりそうなのが森原康平です。森原は後半戦に登板した23試合で失点したのは2試合のみで、9月は9試合で月間防御率0.00と抜群の安定感を見せています。昨季は守護神を務めた右腕が、負けられない短期決戦で本領発揮が期待されます。

他にも今季途中入団の藤浪晋太郎や、先発で結果を残せなかったバウアーをリリーフで起用する方針もあり、短期決戦ならではの投手起用も注目したいところです。

野手では、今季のチーム別対戦打率でもっとも好成績を残しているのが桑原将志で、今季の巨人戦では打率.361をマークしています。試合数は7試合と少ないですが、オースティンも打率.364を記録しており、体調も含めてカギを握る存在になりそうです。

桑原は9月の月間打率も.321と好調ですが、直近の月間成績で言えば、蝦名達夫が9月は.330と絶好調で、8月以降に14本塁打を放っている筒香嘉智も、一発で流れを変えられる存在として短期決戦のキーマンになる可能性は十分にありそうです。

8月上旬に右手親指の手術で離脱した牧秀悟は、フェニックスリーグの参加選手に名を連ねており、復帰できれば大きな戦力となることは間違いないでしょう。

巨人サイドの野手で、最大限の警戒が必要なのが岡本和真です。今季は長期離脱を余儀なくされていた主砲ですが、今季のベイスターズ戦の対戦打率が.471、7本塁打、17打点と岡本対策が勝敗の行方を左右すると言っても過言ではないでしょう。

その他の選手では、首位打者争いに参戦した泉口友汰にも対戦打率.319と打たれており、さらにキャベッジは同.323で、来季の契約がかかった外国人選手はこの時期に怖い存在になることも少なくないだけに、警戒が必要になりそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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