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野球 コラム 2025年9月13日

【横浜好き】ベイスターズ、この1週間で達成された様々な記録

野球好きコラム by 大久保泰伸
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観客動員数が200万人を突破

阪神の史上最速のリーグ優勝が決まり、残るレギュラーシーズンの興味は、個人タイトルとクライマックスシリーズ(CS)出場圏争いになりました。

個人タイトルに関しては、ベイスターズでは東克樹の最多勝ぐらいしか可能性がなさそうですが、CS争いの方は、12日終了現在で2位の巨人と1ゲーム差の3位と好位置につけています。

牧秀悟と宮崎敏郎が戦線離脱中という苦しい状況の中、9月に入って3カード連続勝ち越しと、チーム状態も上がってきていますが、この1週間では記録面でも、様々な出来事がありました。

9月5日の東京ヤクルト戦は、試合には敗れましたが、今季の本拠地での観客動員数が200万人を突破し、3年連続で球団最速記録を更新しています。

前日までに200万人へ残り8610人としており、記録更新は確実視されていましたが、今季60試合目となったこの日も3万2427人を動員し、昨年樹立した62試合から2試合上回るペースでの更新となりました。

個人記録では、まず9日の阪神戦で先発したケイが、7回無失点と好投して今季8勝目をマークし、球団外国人左腕の最多記録を更新しました。これまでの記録は2004、05年のセドリック、2004年のマレンの7勝で、20年ぶりの更新となりました。

ケイは今季阪神から初勝利でしたが、7試合の登板で防御率0.57と相性の良さを誇り、CSで対戦となればかなり期待できそうです。

外国人では、ジャクソンも12日の東京ヤクルト戦で区切りの1勝挙げています。先発して7回無失点の好投で、自身6試合、42日ぶりの白星で10勝目を挙げて来日初の2ケタに到達。

球団の外国人投手で2ケタ勝利をマークしたのは、2017年のウィーランド、2023年のバウアーに続いて史上3人目で、あと1つ勝てば、球団外国人投手の単独での歴代シーズン最多勝となります。

日本人投手では、10日の阪神戦で東克樹が今季13勝目をマークし、セ・リーグの最多勝争いの単独トップに立ちました。2023年以来、2度目となるタイトルにひた走る東ですが、この日の勝利は、通算成績でセ・リーグ5球団全てから勝ち越しとなる1勝でもありました。

東のセ・リーグチーム別通算成績は、中日がもっとも相性が良く19試合15勝2敗、巨人25試合14勝7敗、広島31試合13勝8敗と続き、東京ヤクルトが12試合5勝3敗、そしてこの日の勝利で、阪神7勝6敗としています。

野手では、12日の試合で2安打2打点の活躍で勝利に貢献した佐野恵太が、6年連続となるシーズン130安打に到達。球団では近藤和彦(9年連続)、R・ローズ(8年連続)、石井琢朗(8年連続)、松原誠(7年連続)、駒田徳広(6年連続)に次いで6人目、平成生まれでは初の記録となりました。

佐野は昨季の阪神とのCSファーストステージでは、2試合で1本塁打を含む9打数4安打3打点と活躍しており、今季もその勝負強さに期待がかかります。

もう1人、記録的とも言うべき爆発力を見せているのが筒香嘉智で、8月24日の巨人戦から17試合で9本塁打と“ハマの大砲”が覚醒モードに入っています。

26日の阪神戦で1試合2本塁打をマークすると、30日の中日戦では自身7年ぶり2度目となる1試合3本塁打を記録するなど、全盛時を彷彿とさせる勢いで、短期決戦でも一発で流れを変えられる貴重な存在になりそうです。

スローガンにも掲げたリーグ優勝の夢は今年も叶いませんでした。レギュラーシーズンの残り試合も少なくなりましたが、CS争いと同様に個人の奮闘にも注目しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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