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野球 コラム 2025年9月9日

【ハイライト動画あり】王子、三菱自動車岡崎との東海対決を制し、21年ぶり2回目の優勝。都市対抗野球大会

野球好きコラム by 大島 和人
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王子、21年ぶり2回目の優勝

8月28日に開幕した第96回都市対抗野球大会はついに決勝戦。9月8日(月)の決勝戦は王子(東海第6代表/春日井市)と三菱自動車岡崎(東海第4代表/岡崎市)の対戦となった。

王子は1回戦からパナソニック、西部ガス、JFE東日本、ヤマハに勝っている。三菱自動車岡崎はここまでJR四国、JR東日本東北、NTT西日本、日本生命を退けての勝ち上がりだ。

王子は左腕・樋口新が準決勝からの連投で先発を託された。三菱自動車岡崎の先発も左腕の秋山翔で、こちらは2回戦から中4日。両投手とも立ち上がりから好投を見せる。

三菱自動車岡崎は4回裏。一死1・2塁のチャンスを作ると6番・大手晴がセンター前にタイムリー安打を放ち1点を先制した。

王子は0-1とリードされた6回裏から、エース九谷瑠を投入する。王子にとっては「新人」だが、大卒後にクラブチームの矢場とんブースターズで、3年のキャリアがある社会人4年目の右腕。九谷は準々決勝の先発、準決勝のリリーフでどちらも勝ち投手になっていた。決勝戦でも疲れを感じさせない好投を見せる。

王子は8回表、この回先頭の8番・細川勝平が左中間に安打性の当たりを飛ばす。細川は思い切って二塁を突き、一度はアウトを宣告された。しかし、ビデオ検証の結果、判定がセーフと改まる。続く9番・中川壱生のバントも内野安打となり、無死1・3塁の大チャンスとなった。

三菱自動車岡崎の先発・秋山翔はここで降板。王子はここで1番・山口乃義が高い当たりのサードゴロを放ち、走者の動きを気にした三塁手がファンブル。一塁もセーフとなり、三塁走者が生還する。その後、一死満塁から3番・吉岡郁哉はライトに犠牲フライ。王子は2-1と逆転してこの回を終えた。

九谷瑠は8回裏を三者三振で打ち取ると、9回も走者を許さずシャットアウト。代打・宮野峻から見逃し三振を奪ったウイニングショットは、151キロの速球だった。

王子の21年ぶり2回目の都市対抗制覇を達成。九谷は文句のない成績と内容で橋戸賞(MVP)に輝いている。

◆試合結果
王 子 |0 0 0 0 0 0 0 2 0|2
三自岡崎|0 0 0 1 0 0 0 0 0|1

◆投手
王 子 :樋口 新、柳橋巧人、九谷 瑠
三自岡崎:秋山 翔、神原 友、清川大雅

第96回 都市対抗野球大会

【ハイライト動画】決勝 三菱自動車岡崎 vs. 王子

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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