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日本生命が6年ぶりの初戦突破
第96回都市対抗野球大会は8月28日(木)に開幕し、30日(土)も1回戦の3試合が組まれている。第3試合は日本生命(近畿第2代表/大阪市)と、西濃運輸(東海第2代表/大垣市)の対戦だった。64回目の出場となる日本生命と、42回目の出場となる西濃運輸の「名門対決」は4時間3分にも及ぶ激闘となった。
試合は谷脇弘起(日本生命)と池田大将(西濃運輸)の投手戦だった。プロ注目の谷脇は最速150キロの速球とスライダーを軸にした組み立てで好投。相手打線を6回まで無失点に封じる。
日本生命は7回表、6番・木倉朋輝が一死から左中間に先制ソロ本塁打を打ち込んで先制。池田はこのタイミングで降板した。日本生命の谷脇も7回一死で降板し、マウンドはリリーフ陣に引き継がれる。
西濃運輸は9回裏、無死から4番・小中健蔵がセンターバックスクリーンに同点のソロ本塁打。1-1で迎えたタイブレークは10回が1-1(合計2-2)、11回は2-2(合計4-4)と「なかなかブレークしないタイブレーク」となった。
10回表、日本生命はバント失敗などでチャンスを逃しかけたが、二死満塁から9番・三島有貴が10球粘って押し出しの四球をもぎ取る。西濃運輸もその裏、やはりバント失敗からの攻撃だったが、2つの四球を選んで2番・北野貴昭が押し出しの1点をもぎ取った。
日本生命は11回表、走塁死で一死1塁となった状況からチャンスを作り、3番・高田幸汰のライト前タイムリー安打、5番・山田健太の犠牲フライで2得点。しかし、西濃運輸もその裏、一死満塁から代打・福島大輝のセンター前タイムリー安打、7番・福本綺羅の犠牲フライと畳み掛けて食い下がる。
12回の「トリプルタイブレーク」で、試合はようやく決着した。日本生命は7番・越智達矢のバントが内野安打となり、無死満塁のチャンス。代打・武田登生のショートゴロで3塁走者が生還し、さらに9番・三島が一死2・3塁からスクイズを決めて、2点を挙げた。
西濃運輸も12回裏、9番・業天汰成のバント野選から無死満塁のチャンスをつかむ。三塁送球はアウトの判定だったが、「リクエスト」で判定が変更されるぎりぎりのタイミングだった。
西濃運輸は1番・左向澪がレフトに犠牲フライを放ち、まず1点差。しかし2番・北野のサードゴロは「5→5→3」の併殺打となる。午後10:44、激闘は6-5でようやく決着した。
◆試合結果 ※延長12回タイブレーク
日本生命|0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2 2|6
西濃運輸|0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 1|5
◆投手
・日本生命:谷脇弘起、高木寛斗、齋藤礼二
・西濃運輸:池田大将、山下大輝、喜久川大輔、塩本周平
◆本塁打
・日本生命:木倉朋輝(ソロ)
・西濃運輸:小中健蔵(ソロ)
文:大島和人
第96回 都市対抗野球大会
【ハイライト動画】第3日 1回戦 日本生命 vs. 西濃運輸
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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