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JR東日本がサヨナラ勝ち
第96回都市対抗野球大会は8月28日(木)に開幕。29日(金)は1回戦の3試合が組まれ、第3試合は東芝(川崎市)とJR東日本(東京都)の対戦だった。2万4146人(主催者発表)が来場した盛り上がりの中で、試合は逆転に次ぐ逆転の、スリリングな打撃戦となった。
東芝は1回表、4番・下山悠介のタイムリー二塁打で先制する。さらに一死2・3塁から5番・太田英毅のセカンドゴロが相手のフィルダースチョイスを誘って2点目を加えると、7番・光本将吾もレフト前タイムリー安打で続く。初回から3点のリードを得た。
ただ、JR東日本は先発の堀誠が2回以降は立ち直り、4回裏に試合をひっくり返した。プロ注目の4番・高橋隆慶が一死から二塁打で出塁すると、5番・菅田大介が左中間の「逆方向」に2ラン本塁打。さらに三者が出塁して二死満塁のチャンスを作ると、1番・杉崎成が走者一掃のタイムリー二塁打を放った。5-3と一気に逆転して、東芝の先発・笹森公輔を降板に追い込んだ。
東芝も6回表、2番・大庭樹也が二死満塁からタイムリー三塁打を放ち、6-5と逆転。しかしJR東日本も7回表、5番・菅田のタイムリー二塁打で逆転する。続く6番・篠田怜汰のタイムリー安打で8-6としたが、その後の一死満塁の好機は併殺でものにできず、8-6とリードは2点止まり。
すると、東芝は8回表に内野ゴロの間に1点を加えて追い上げ、9回表に追いつく。9回一死1塁から光本の放った1・2塁間のゴロは、福武修の好守で1塁アウトと判定された。しかし「ビデオ再検証」で判定が内野安打に改まり、一死1・2塁となる。東芝は二死から9番・中村浩人がタイムリー二塁打を放ち、試合は8-8と振り出しに戻った。
試合の決着は9回裏。JR東日本は4番・高橋がライト前安打で出塁すると、6番・篠田が左中間を破るサヨナラタイムリー安打。逆転3度の打撃戦は、JR東日本が9-8で制している。
◆試合結果
東芝|3 0 0 0 0 3 0 1 1 |8
JR東|0 0 0 5 0 0 3 0 1X|9
◆投手
・東芝:笹森公輔、浅野駿吾、松山仁彦、神野竜速、藤村哲之
・JR東:堀 誠、西居建陽、西田光汰
◆本塁打
・JR東:菅田大介(2ラン)
文:大島和人
第96回 都市対抗野球大会
【ハイライト動画】第2日 1回戦 JR東日本 vs. 東芝
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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