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竹田祐(ベイスターズ)
8月16日の中日戦で竹田祐がプロ初登板初先発で初勝利を挙げました。履正社高校から明治大学を経て、三菱重工Westから2024年ドラフト1位で入団した右腕は、7回を投げて被安打2、6奪三振、与四球1で無失点の好投。
先発予定だったケイが腰の違和感で回避し、前日に急遽決まったプロ初登板での白星。ドラフト1位で入団した投手が、初登板初先発でプロ初勝利を記録したのは、2006年の山口俊(2005年高校生ドラフト1巡目)以来となる快挙でした。
竹田の勝利が19年ぶりの記録と、期待のドラ1投手でもプロ初登板での初勝利は難しいことがわかりますが、今回は最近10年間のベイスターズのドラフト1位投手のプロ初登板と初勝利を振り返ってみたいと思います。
直近のドラ1投手は2021年の小園健太。ベイスターズでは2011年の北方悠誠以来となる高卒投手のドラフト1位入団で、3年目の2024年4月10日の中日戦でプロ初登板。先発して3回途中被安打7、3奪三振、5失点で敗戦投手となりました。
同年の登板はこの試合のみで、初勝利は今季、7月3日の中日戦に先発して5回を投げて被安打3、4奪三振、3失点で勝ち投手の権利を得て降板。その後は4投手の継投でリードを守り、2年越しのプロ初勝利となりました。
今季は守護神としての地位を築きつつある、2020年ドラフト1位・入江大生のプロ初登板は、先発でのマウンドでした。初登板は2021年3月31日の東京ヤクルト戦でしたが、村上宗隆に本塁打を打たれるなど、5回を投げて被安打8、5失点で敗戦投手に。
同年は球団史上2人目となる4戦4敗という記録も作っています。8月の右肘手術から復帰した翌2022年からリリーフに転向し、同年5月5日の中日戦で2イニングを無失点に抑えてプロ初勝利。前年から自身12試合目のうれしい瞬間でした。
2017年ドラフト1位で、いまや絶対的エースとなった東克樹のプロ初登板は2018年4月5日の阪神戦。先発として7回を投げて被安打6、9奪三振、1失点の好投も、打線の援護に恵まれず敗戦投手となりました。
初勝利は2度目の登板となった4月12日の巨人戦。6回途中3失点でプロ初勝利をゲット。初回の攻撃では自らタイムリーを放ち、プロ初安打と初打点も記録しています。
2014年ドラフト1位の山崎康晃は、ルーキーイヤーからクローザーとして新人最多記録となる37セーブを挙げて、新人王に輝くスーパールーキーでした。プロ初登板は開幕2戦目、15年3月28日の巨人戦。8点リードの9回に2番手として登板し、高橋由伸から空振り三振を奪うなど三者凡退に抑えました。
自身2度目の登板でプロ初セーブをマークすると、その後は月間10セーブのNPB新人新記録を樹立。初勝利は登板25試合目の5月22日阪神戦、同点の9回表に5番手として登板して1回無失点に抑え、その裏にチームがサヨナラ勝ちしての白星でした。
現在はチームを離れた選手では、2018年ドラ1上茶谷大河のプロ初登板が、2019年4月2日の東京ヤクルト戦、先発として7回を投げて被安打6、7奪三振で1失点の好投も勝ち負けなし。初勝利は5月18日のヤクルト戦、先発として6回途中で被安打3、3奪三振、3失点。自身3連敗の後、7度目の先発で勝ち取った白星でした。
2016年ドラ1濱口遥大のプロ初登板は2017年4月2日のヤクルト戦、先発して5回を投げて被安打6、5奪三振、4失点で勝ち負けなし。初勝利は次戦の4月9日中日戦、7回途中まで被安打7、6奪三振、1失点で勝利投手になりました。
2015年ドラ1今永昇太のプロ初登板は2016年3月29日の巨人戦、先発して7回を投げて被安打5、9奪三振も、被本塁打3、4失点で負け投手に。初勝利は6試合目の登板となった5月6日の広島戦、7回を投げて被安打6、9奪三振、無失点の好投。初登板から5試合中4試合でクオリティ・スタートを記録しながら、自身4連敗の逆境を覆しての白星でした。
『遅れてきたドラ1』の竹田は、クライマックスシリーズ争いの真っ只中にあるチームの救世主になれるのか。次戦以降の登板が楽しみです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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