山本由伸、打線の援護を受けられない傾向にある中、5回無失点で10勝目

山本由伸（ドジャース）

ドジャースがエースの快投で、ロードでの2シリーズ連続勝ち越しを決めた。

ドジャースの山本由伸は現地8月3日（日本時間4日）、敵地『ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド』でのレイズに先発登板すると、5回2/3を投げ、5安打無失点、6奪三振無四球と快投し、今季10勝目（7敗）を挙げた。試合はドジャースが3-0で勝利し、シリーズ勝ち越しで敵地9連戦の遠征を締め括った。

◆試合結果
ドジャース｜0 0 0 0 0 1 1 0 1｜3
レ　イ　ズ｜0 0 0 0 0 0 0 0 0｜0

現地ニュースサイト『ザ・スポーティング・トリビューン』は試合後、「ヨシノブ・ヤマモトがソリッドな登板で、ドジャースをレイズとのシリーズ勝ち越しに導く」と題した記事を掲載。

その冒頭で、「前回、シンシナティ・レッズに対し、7回1失点と力投したヨシノブ・ヤマモトは、フロリダでの日曜午後のタンパベイ・レイズ戦でも5回2/3を快投し、ドジャースに3-0の完封勝利をもたらすとともに、シリーズ勝ち越しを確定させた」とした。

その上で、「これでヤマモトは今季これまで22試合に先発登板し、成績を10勝7敗、そして防御率をドジャースの投手でトップ、MLB全体では規定に達した投手で6位にランクインする2.51に向上させた」と伝えた。

同様に、現地局『CBSスポーツ』も電子版に山本の快投を伝える記事を掲載しており、こちらは、「ここ最近、絶好調を維持するヤマモトは、直近4試合で24.2回を投げ、わずか4失点に抑えている」とした。

そして、「これで今季は22試合に先発登板し、122回を投げて、防御率を2.51まで下げ、WHIPを1.04とし、139奪三振39四球としている。26歳のヤマモトは次回も好調を維持するべく、来週ホームにア・リーグ東地区首位のブルージェイズを迎えるシリーズで先発予定となっている」と伝えている。

一方、『MLB.com』でドジャースを担当するソニア・チェン記者は、試合後に投稿したレポート記事の中で、エース右腕について、「蒸し暑い午後、ヤマモトは最近続いている好調に水を差すようなことはしなかった」とした。

さらに記事では、「このレイズ戦での力投の結果、26歳の右腕は先発登板した直近7試合（37回1/3）の成績を防御率1.93、44奪三振9四球としている」と、最近の好調ぶりを振り返った。

続けて、「ヤマモトは登板した多くの試合で、ミスできる余裕はほとんどなかった」とした上で、「この日曜もそれは同様で、ドジャースはヤマモトが先発した試合の平均得点を4.1としているが、これはタイラー・グラスナウと並んでチーム最少である」と、この試合を含め、山本が打線の援護を得られない傾向にあることを伝えている。