人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

野球 コラム 2025年7月22日

【広島好き】今年はアメフト風。カープ、限定ユニフォームの歴史と勝率を振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line

マツダスタジアム

8月のホームゲーム6試合で着用される限定ユニフォームのデザインが発表されました。

チームでは4年ぶりとなる限定ユニフォームは、球団グッズの『アメフト風Tシャツ』から着想を得たもので、背番号を背面だけでなく体の前面と両袖にも配し、ボタンもない斬新なものとなっています。

これまでも様々なデザインが賛否両論を巻き起こしてきた限定ユニフォームですが、近年の主なデザインと、その着用試合での勝率を調べてみました。

カープの『斬新な』限定ユニフォームのはしりと言えるのが、2013年のデニム柄のユニフォームでしょう。ブルーカラーのデニム生地のようなプリントが施され、胸のロゴや背番号などにチームカラーの赤を使用したこのユニフォームは、8月23日からの東京ヤクルトとの3連戦限定で着用。野村祐輔、B・バリントン、戸田隆矢の先発で、6-2、9-2、4-5と2勝1敗と勝ち越しました。

翌年からは、その年のキャッチフレーズを題した限定ユニフォームが着用されています。2014年の『赤道直下』ユニフォームは、上下全身が赤を基調としたデザインで、胸のロゴと背番号、さらにストッキングが黒となっています。

8月22日からの阪神3連戦と同26日のヤクルト3連戦の計6試合で着用され、前田健太、大瀬良大地、D・ヒース、野村、福井優也、前田健が先発して、6-0、2-1、2-8、12-6、2-1、3-6で4勝2敗とこちらも勝ち越し。この年はチーム初のクライマックスシリーズ進出を果たしています。

2015年の『常昇魂』ユニフォームは、赤字に白のピンストライプに黒のアンダーシャツを着用。帽子もつばの部分が黒くなっています。8月25日から阪神3連戦で着用されるえ予定でしたが、初戦は雨天中止となり、K・ジョンソン、前田と左右の両エースの先発で4-2、2-0と連勝しています。

2016年の『真赤激』ユニフォームは、赤地に文字のロゴと帽子のつばの部分に色鮮やかなグリーンを使用。左の胸には唐辛子が刺繍されており、ジョンソンが唐辛子を咥えた告知ポスターが話題になりました。8月30日からの横浜DeNA3連戦で着用され、ジョンソン、薮田和樹、九里亜蓮が先発して8-2、3-0、6-5と3連勝を飾っています。

2017年の『カ舞吼』ユニフォームは、武将茶人の上田宗箇が、大坂夏の陣の際に着用した陣羽織の猩猩緋と鉄紺をイメージしたデザインで、赤字に黒袖、文字のロゴは白で、肩からボタンラインに沿って黒のラインが入ったものとなっています。8月18日からのヤクルト3連戦で着用され、中村祐太、薮田、岡田明丈が先発して、1-0、0-5、6-5と2勝1敗でした。

2018年の『℃℃℃』ユニフォームは、デニムユニフォーム以来となる青系が基調となるデザインで、ネイビーをメインカラーに袖と文字のロゴが赤。背番号には足が生えたデザインを施されています。

『℃℃℃戦隊ノマレンジャー』の表題で、野間峻祥、鈴木誠也、西川龍馬がポーズを決めた告知ポスターも、密かに話題となりました。8月21日からのヤクルト3連戦で着用され、ジョンソン、九里、岡田が先発して5-10、7-4、9-8と、この年も2勝1敗でカード勝ち越しを決めています。

『水金地火木ドッテンカープ』がキャッチフレーズだった2019年の『ドッカンカープ』ユニフォームは、紺地に赤のロゴで、胸の球団名のマークにはラッパーがリリックを刻んでいるようなイラストが添えられたものでした。8月30日からのDeNA3連戦で着用され、床田寛樹、九里、薮田が先発して4-6、4-2、2-3で、この年は1勝2敗と負け越しています。

コロナ禍を経て、2021年の『バリバリバリ』ユニフォームは、赤を基調とした比較的オーソドックスなものでした。背番号の下に拳のイラストが添えられたこのユニフォームは、9月7日の中日戦、1試合限定で着用され、森下暢仁の先発で8-7と勝利しています。

こうしてみると、過去の限定ユニフォーム着用の試合は、かなり勝率が高いことがわかります。8月1日~3日、22日~24日の中日戦2カードでの着用が決まっていますが、この『勝ち運』に期待したいところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ