吉田正尚、メジャー復帰は秒読み

7月3日、3Aウースターの一員として出場した吉田

ついにメジャー復帰するときが、もうすぐそこまできている。右肩のリハビリでマイナーで調整を続けている吉田正尚（31）が週明けに戻ってくる。

「DHの1人として、そして外野手の1人として起用する。（マイナーでは）月曜日（7月7日）がオフなので、そこで話し合う。ホームゲームの期間でメジャー復帰するだろう。具体的な日にちは分からない」

ボストンの地元メディアによれば、コーラ監督は5日の試合前会見でそう説明した。吉田は1～3日は3Aウースターでリハビリゲームに出場（1日は降雨中止）、4日からはボストン近郊の2Aポートランドで準備を進めている。

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コーラ監督の言葉から推察すると7月7日（日本時間8日）は、吉田はチーム合流する可能性がある。

レッドソックスはホームでロッキーズ3連戦。そこで具体的な今後のスケジュールについてミーティングがあるのかもしれない。早ければ第2戦の8日（同9日）からラインアップに名前が載る。もしかしたら、7日（同8日）に合流したならば、そのままロスター登録されるかもしれない。

吉田はマイナー戦で実戦復帰した2日こそ2打数無安打だったが、3日は3打数1安打、4日は4打数1安打、5日は3打数2安打とコンスタントに安打を続けた。

「不安なく来たので、試合に出られている。特に今日もそれを実戦の中で、動きの中で。今日の（送球の）スピードも練習よりも速い球が出ましたので。そこら辺に関しては、やっぱアドレナリンも含めて、それで（試合後の身体の）反応がどうなるか、を繰り返したいと思います」

レフトの守備につく吉田

3日の試合後には、そう話していた。レフトの守備にもつき、外野手としての復帰にも備えている。一方でチームの外野手はやや余剰だ。

DHでは左腕投手が先発の際には、基本的にレフスナイダーが先発見込み。今季の対左腕打率.283と好相性だ。

外野は守備力の高いラファエラ（中堅）と、アブレイユ（右翼）はほぼ不動のレギュラー。21歳で期待の若手、アンソニーに加え、左翼には左打ちで昨季のオールスターMVPのデュランがいる。

吉田が復帰したとしても毎日、断続的にレフトかDHで出場できるかどうか、分からない。コーラ監督によれば「（DH）を含めた外野手4人の枠に6人がいる状態。誰かがベンチに座る。正直、ぜいたくな悩みだ」と語っている。

調子や相手投手との相性などが加味されてオーダーが組まれることになりそうだ。

何はともあれ、吉田の“2025年の開幕”は、数日以内だ。

文／写真：山田結軌（MLBジャーナリスト）