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野球 コラム 2025年7月1日

【中日好き】6月下旬の振り返りと今週の展望:トレードで移籍の佐藤龍世が欠かせぬ戦力に

野球好きコラム by 加賀 一輝
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佐藤龍世(中日ドラゴンズ)

6月が終わりを迎えた。すでに西日本では梅雨明けが発表されており、全国各地で真夏日を記録するほどの暑さ。7月になったらどうなるのか、少し怖い気持ちもある。

プロ野球はセ・パ交流戦を終え、レギュラーシーズン再開。井上一樹監督率いる中日ドラゴンズは直近の試合をどのように戦ったのか。6月下旬の振り返りと、7月最初の1週間について展望していきたい。

◆3カード連続負け越し中

まずは6月下旬の振り返りから。今回は3カード分振り返っていく。

・6月17日(火):●3-5 オリックス
・6月18日(水):◯6-3 オリックス
・6月19日(木):●1-6 オリックス

パ・リーグ2位のオリックスを本拠地に迎えての3連戦は1勝2敗の負け越し。17日の第1戦で佐藤龍世がドラゴンズの一員としてデビュー。最初の打席で同点犠飛を放ち、上々の滑り出しを見せた。

第2戦は1点を追う4回に、ジェイソン・ボスラーの3ランと石伊雄太の適時打で4点を挙げて逆転。先発・涌井秀章から5人の継投でリードを守り切った。

・6月20日(金):●0-1 北海道日本ハム
・6月21日(土):●2-3 北海道日本ハム
・6月22日(日):◯4-1 北海道日本ハム

交流戦最後のカードは北海道日本ハムとの3連戦。パ・リーグ首位を走るチーム相手に接戦を繰り広げるも、1勝2敗に終わった。初戦は大野雄大が7回3安打1失点の力投を見せるが、相手先発の伊藤大海に完封を許した。

2戦目も高橋宏斗が128球の熱投も一歩及ばず。最終戦でようやく勝利を収めた。この日は打線が3回までに4点を挙げ、投げては松葉貴大が7回1失点の好投で7勝目をマークしている。

・6月27日(金):◯3-2 広島
・6月28日(土):●1-2 広島
・6月29日(日):●1-2 広島

本拠地の広島3連戦でレギュラーシーズン再開。3戦全て1点差ゲームとなった。初戦は序盤に点を取り合い、佐藤の適時打が決勝点に。投手陣は12安打を浴びるも2失点にとどめた。

第2戦はボスラーの適時打で先制するも、涌井が6回に逆転を許し敗戦。最後はフォースボークで同点を狙いに行ったが、不発に終わった。日曜の最終戦は松葉が試合を作るも、打線の反撃が及ばず。3カード続けての負け越しとなった。

◆トレード加入の佐藤龍世、早くも欠かせぬ戦力に

頼もしい選手がドラゴンズに加わった。背番号65・佐藤龍世のことだ。15日に西武から金銭トレードでの加入が発表。まだ2週間しか経っていないが、早くもチームに欠かせない戦力となっている。

17日のオリックス戦前に入団会見。「心臓が何個あっても足りない」と緊張の色を見せつつ、井上監督は「今日使います」と即スタメン起用。5番・三塁で出場し、いきなり同点の犠飛を放つと、8回には反撃の突破口を開くライト線二塁打。移籍後初安打をマークした。

以降も三塁でのスタメン出場を継続中。打席ではセンターから右方向を意識したアプローチで、選球眼の良さも発揮。守りも堅く、ここまでの9試合はノーエラーを継続。攻守でチームへの貢献が見られる。

リーグ戦再開初戦、27日の広島戦では決勝タイムリー。森下暢仁の外角直球を逆らわずにライト前へ。一塁ベース上で細川成也の生還を見届けると、何回も両手を叩きながらガッツポーズ。熱をベンチに届けた。

お立ち台では自己紹介をしつつ、決勝打の場面は「気持ち良かったでーす!」とおどけた姿も披露。ファンの心をガッチリとつかんでいる。

昨年の今頃は西武の主力選手としてプレーし、シーズン終盤には4番を打った実力者。紆余曲折あり、出場機会に恵まれなかったところでのトレード。今の佐藤からは、野球を存分にやれる喜びを感じさせてくれる。

真摯に取り組む姿勢を周りは見ているはず。どうかこのままの勢いで新天地の1年目を駆け抜けてもらいたい。

◆ペナントレースはちょうど折り返し地点

今週の予定は以下の通り。週の前半は敵地で横浜DeNA、後半は本拠地で東京ヤクルトと戦う。

・7月1日(火)~3日(水):vs.横浜DeNA(横浜スタジアム)
・7月4日(金)~6日(日):vs.東京ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

横浜DeNAは2ゲーム差の4位に位置し、5位の中日にとっては「目の上のたんこぶ」。相性の良くないハマスタではあるが、相手はレギュラーシーズン最初のカードで3連敗。このタイミングで1つでも多くの勝ちを拾っていきたい。金丸夢斗、高橋宏、カイル・マラーが先発の予定だ。

週末は最下位に沈む東京ヤクルトを本拠地に迎える。ここも確実に勝ち越しを狙っていきたいところ。先週末と同様に大野、涌井、松葉の先発が想定されるが、二軍で調整中の柳裕也がスタンバイOKという情報も入ってきている。

6月が終わって、中日はちょうど半分の72試合を消化。事実上の後半戦をどう戦っていくのか。まずはオールスターまでの3週間が勝負だ。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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