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野球 コラム 2025年5月27日

【広島好き】ドラフト1位ルーキーの佐々木泰がデビュー。そこで青山学院大学出身のカープ選手を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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佐々木泰(カープ)

5月20日の東京ヤクルト戦で、ドラフト1位ルーキーの佐々木泰が一軍デビューを果たしました。佐々木はプロ2戦目に小川泰弘から二塁打を放ってプロ初安打を記録。この日は2安打を記録しましたが、終盤の得点機には三振、バント失敗と課題も露呈しています。

前年の常廣羽也斗に続いて、2年連続で青山学院大学からドラフト1位入団となった佐々木ですが、同大学は今年春までリーグ戦で5季連続優勝を記録している東都大学リーグ屈指の強豪チームです。青学大で広島出身と言えば、近年は箱根駅伝の原晋監督が有名ですが、今回はカープで歴代の青学大出身について調べてみました。

これまで青学大出身のプロ野球選手は56人いますが、最初にカープでプレーしたのは、社会人野球の本田技研を経て、1995年ドラフト5位で入団した高山健一でした。

高山は青学大で小久保裕紀(現福岡ソフトバンク監督)と同級生で、内野手として東都大学リーグ通算79試合出場、打率.291、5本塁打、41打点を記録し、4年時には日米大学野球の代表にも選ばれています。

カープでは1年目から33試合に出場しましたが、打撃力不足で定位置奪取には至らず、1999年にトレードで西武へ移籍。プロ4年間の通算成績は91試合、打率.211、2本塁打10打点。引退後はカープでスカウトを務めています。

高山の1年後、1996年ドラフトで逆指名入団となった澤崎俊和は、大学通算45試合登板で18勝9敗、防御率2.09、204奪三振を記録。最優秀投手賞2回と、エースとしてチームを大学選手権優勝に導き、日米大学野球の代表に選出されています。

カープでは、1年目から先発、リリーフで38試合に登板し、12勝8敗、防御率3.74で新人王を獲得。1999年にはストッパーとして14セーブをマークしていますが、その後は故障もあり、プロ8年間の通算成績は180試合登板で24勝17敗15セーブ、防御率4.70となっています。

引退後はカープで三軍、二軍、一軍投手コーチを務め、2022年からは独立リーグで投手コーチや監督を歴任。今年からカープOBの町田公二郎氏が監督を務める、福井工業大学野球部のチーフ投手コーチに就任しています。

2007年の大学・社会人ドラフト3巡目で入団したのが小窪哲也。小窪は勝負強い打撃と複数ポジションをこなす内野手として、2007年春のリーグ戦で首位打者のタイトルを獲得するなど、大学通算95試合、打率.270、7本塁打、39打点を記録。

チームはリーグ3連覇、大学選手権優勝と華々しい活躍で、優勝した日米大学野球代表でも主将を務めるなど、キャプテンシーも光る選手でした。カープでは内野の準レギュラーとして1年目から98試合に出場。その後も一軍で欠かせない戦力となり、勝負強い打撃で右の代打の切り札としても活躍。

2020年限りでカープを退団し、独立リーグを経て、現役最後の1年は千葉ロッテに移籍してプロ14年間の通算成績は712試合、打率.257、19本塁打、155打点を記録しています。引退後はカープで一軍内野守備・走塁コーチに就任し、2024年からは一軍打撃コーチを務めています。

2012年ドラフト4位の下水流昂は、社会人のHondaを経ての入団。大学時代は一発長打のある右の外野手として活躍しましたが、3年時に右膝十字靱帯を部分断裂する故障に見舞われ、チームは2部に降格。それでも4年時には主将に就任して1季で1部復帰を果たしています。

東都大学リーグ1部通算成績は86試合、打率,225、13本塁打、31打点を記録しています。カープでも故障に苦しみ、目立った活躍はできませんでしたが、2016年には48試合で5本塁打と、持ち前の長打力の片鱗は見せています。

2019年途中に東北楽天に移籍し、プロ8年間の通算成績は209試合、打率.237、12本塁打、42打点。現役引退後はカープに戻り、二軍マネージャーを務めています。

現役選手の常廣と佐々木は、4人の先輩たちを超える成績を残すことができるのか。2人のプロ生活はまだ始まったばかりです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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