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野球 コラム 2025年5月23日

【横浜好き】ファームで調整中の開幕スタメン3選手の状況

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

5月22日の中日戦に勝利し、貯金3としたベイスターズは、8カード連続負け越しなしと調子を上げてきました。4月24日終了時点では借金6まで沈んだチームが、1ヶ月で急浮上したわけですが、スタメンの顔ぶれを見ても、開幕当初とは異なるものとなっています。

開幕戦で1番だった梶原昂希、3番だった筒香嘉智、8番ながら正遊撃手として期待された森敬斗は、現在二軍落ちとなっていますが、このまま終わってしまうことはないはずです。『横浜頂点』を目指すチームに不可欠な3人の現状を見てみましょう。

昨季は規定不足ながら91試合で打率.292、リーグ2位の16盗塁とブレイクを果たして不動のリードオフマンに期待された梶原ですが、今季は打率.229と打撃不振で5月5日に一軍登録を抹消されています。

現在はイースタン・リーグでも打率.265と際立った成績は残せていませんが、20日からのオイシックス新潟との3連戦では、2試合連続で3安打猛打賞を記録。直近の5試合でも4試合でマルチ安打を記録するなど、1本塁打を含む22打数11安打の打率.500と破格の成績を残しており、一軍復帰へスタンバイは万全のようです。

梶原と同じく規定不足ながら、昨年自己最多の71試合に出場して9月以降は打率.323、ポストシーズンでも光る活躍を見せ、熾烈な遊撃手争いで一歩抜け出したと思われた森敬も13試合で打率.175と低迷。守備でも3失策、盗塁もゼロと持ち味を発揮できず、4月26日に一軍登録抹消となりました。

ファームでは1、2番で起用されることが多く、イースタンリーグでの成績は打率.313と好成績を残していますが、スタメンを外れる試合も多く、直近の5試合では、18日の埼玉西武戦で3安打猛打賞を記録しましたが、6番で出場した20日のオイシックス新潟戦では4打数1安打、21日は2番で5打席ノーヒットに終わり、22日は出場なしと、まだまだ期待されるような働きはできていないようです。

昨季は開幕直後にNPB復帰を果たし、ここ一番での勝負強い打撃に加えてチームの精神的支柱としても期待された筒香ですが、こちらも19試合で打率.115、1本塁打と極度の打撃不振で5月1日に一軍登録を抹消。抹消後はしばらく実戦には出場せず、二軍練習施設の「DOCK」で打ち込みを続けるなど「ミニキャンプ」とも言える再調整で復活を目指しました。

20日からのオイシックス新潟との3連戦でようやく実戦復帰を果たし、いずれも4番・指名打者として出場。初戦は3打席ノーヒット(1四球)に終わった後、第2戦で1安打、第3戦にはタイムリー二塁打で2打点を挙げるなど、3試合で7打数2安打の打率.286をマーク。

今年からNPBでも解禁となった魚雷バットの導入も検討するなど、三浦大輔監督が「優勝するためには必要な選手」と期待するスラッガーが復調へ試行錯誤を続けています。

3人の他にも柴田竜拓井上絢登、投手では佐々木千隼平良拳太郎篠木健太郎が、開幕一軍から現在は二軍降格となっています。他にも今季はまだ一軍出場がない伊藤光、4月中旬に登録されながら不振で二軍落ちとなった森原康平など、実績のある選手が昇格の機会を狙っています。

ペナントレースはまだまだ始まったばかり。近年にない選手層の厚さが強みとなっているチームで、現在は二軍の選手たちも必ず必要となる時が来るはずです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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