人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

野球 コラム 2025年4月8日

【中日好き】先週の振り返りと今週の展望:外野手争いに名乗りをあげた決勝の一発

野球好きコラム by 加賀 一輝
  • Line

ヤクルト戦で決勝本塁打を放ったブライト健太(ドラゴンズ)

プロ野球は開幕2週目を迎え、多くのチームが初の6連戦を経験。選手だけでなく、ファンにとっても「プロ野球のある日常」を実感する週になったのではないか。

中日ドラゴンズも先週は6連戦を戦った。どんな1週間になったのか、そして今週の展望はどうなるのか。本稿で綴っていきたい。

◆先週は2勝3敗1分け

まずは先週の振り返りから。週の前半は本拠地・バンテリンドームナゴヤで巨人、後半は神宮球場でヤクルトと対戦した。

・4月1日(火):◯3-2 巨人
・4月2日(水):●0-2 巨人
・4月3日(木):●3-5 巨人

巨人との本拠地開幕シリーズは、連日多くのドラゴンズファンが駆けつけた。3試合とも2点差以内の接戦となり、1勝2敗の成績。前年度のチャンピオンチームにわずかに及ばなかった。

唯一の勝利は初戦。この日挙げた3得点はいずれもタイムリーや本塁打ではなく、7回の決勝点も木下拓哉のセーフティスクイズによるもの。直前に起こった上林誠知の『神ヘッドスライディング』も話題になった。

・4月4日(金):△1-1 ヤクルト
・4月5日(土):●0-2 ヤクルト
・4月6日(日):◯6-5 ヤクルト

神宮での3連戦は、今季初の引き分けを含む1勝1敗1分け。初戦は高橋宏斗が終盤に追いつかれ、2戦目は松葉貴大が一発に泣く展開。好投の先発が報われない中、日曜の第3戦は打線が活発だった。

初回いきなり3得点とシーズン初の複数得点を挙げ、4回には細川成也が待望のチーム初アーチ。オルランド・カリステの三塁打&爆走生還もありつつ、試合を決めたのは2番抜擢のブライト健太。7回に決勝ソロを放ち、点の取り合いに片を付けた。

◆週間MVPは「決勝アーチの男」

今週の「勝手に週間MVP」はブライトにしたい。神宮での決勝ソロが最大の要因だが、そこまでの過程も素晴らしいものだった。

大卒4年目の今季は開幕一軍に入り、代打としてスタート。4月1日の巨人戦で初打席を迎え、四球でチャンスメイク。翌2日の同カードは、無失点投球を続ける山崎伊織から今季初ヒットとなる二塁打。5日のヤクルト戦でも安打を放ち、4度の代打機会で3度の出塁を果たしていた。

一発を秘めたパンチ力に加え、際どい球を見極める選球眼の良さ。守備と走塁も問題なくこなし、徐々にではあるが才能が開花しつつある。

ブライトの守る外野は、細川と岡林勇希が固定されていて、左翼の1ポジションのみ空いている。開幕から上林、カリステ、大島洋平が使われるも、決め手に欠いている状況だ。今回の活躍を契機に、ブライトが一気にレギュラーを奪う可能性は十分ある。

◆地方球場での先発・マラーに注目

中日の今週の予定は以下の通り。広島と阪神と戦うことで、全チームとの対戦が一回りする。

・4月8日(火)vs.広島戦(岐阜・ぎふしん長良川球場)
・4月9日(水)10日(木)vs.広島戦(バンテリンドームナゴヤ)

・4月11日(金)~13日(日)vs.阪神(甲子園球場)

前半の広島戦はやや変則で、火曜の第1戦のみ岐阜で開催。ローテ通りいけばカイル・マラーの出番だが、新外国人投手が来日2試合目に地方球場で投げるのは珍しい。必然的にみどころとなるだろう。

広島は開幕2カード連続負け越しも、先週末の横浜DeNA戦は3戦スイープに成功。この3戦は8点、8点、7点と得点力の高さを見せている。中日も負けずに点を取っていきたい。

後半の阪神戦は甲子園で最初の対戦を迎える。敵地の大声援に負けず、ドラゴンズナインの躍動に期待したい。

先発はおそらく先週末と同様に高橋宏、松葉、ウンベルト・メヒアの順番で投げる。とりわけ高橋宏に早く白星がついてほしいところ。エースに「1勝」がつけば、チームも波に乗るはずだ。

阪神も広島と同じく、先週末に巨人をスイープ。佐藤輝明を中心に打線が繋がっており、投手陣は注意が必要だ。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ