大谷翔平、自身の『ボブルヘッド』が配布された日にサヨナラ本塁打。現地メディアが早くも3年連続MVPの可能性について言及する

大谷翔平（ドジャース）

この男は今季も我々に様々な劇的ストーリーを提供してくれるようだ。

ドジャースの大谷翔平は現地4月2日（日本時間3日）、自身のMVPバージョンの『ボブルヘッド』（首ふり人形）が配布された本拠地ドジャースタジアムでのブレーブス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場すると、5-5で迎えた9回裏にサヨナラ本塁打を放ち、チームによる開幕8連勝を実現させた。

◆試合結果
ブレーブス｜2 3 0 0 0 0 0 0 0 ｜5
ドジャース｜0 2 0 1 0 0 0 2 1X｜6

アメリカの『スポーツ・イラストレイテッド』誌は試合後、電子版に「ショウヘイ・オオタニのサヨナラ本塁打でドジャースが開幕8連勝」と題した記事を掲載。

その冒頭で、「ショウヘイ・オオタニはまさに（MVPを獲った）その男だ」と前置きしつつ、「ロサンゼルス・ドジャースと、アトランタ・ブレーブスが5-5の同点で9回裏を迎えるなか、オオタニは初球を粉砕して399フィート（121.6m）のサヨナラホームランを放ち、チームに開幕8連勝をもたらした」とこの試合のクライマックスを要約した。

その上で、「オオタニが自身のMVPボブルヘッドの夜にドジャースに勝利をもたらしたのは、まさに打ってつけだった。ファンは彼のボブルヘッドを自宅へ持ち帰るべく、試合開始の何時間も前から列を作ったのだが、3度MVPに輝いた彼は、ファンたちが目撃するのを夢見た通りのことをやってのけたのである」と伝えた。

続けて記事では、「ドジャースは、MLB史上初めてワールドシリーズ王者として開幕8連勝を達成したチームとなった。そして、ドジャースファンがこの歴史を確定させたオオタニに感謝すべきなのは、勿論のこと」とした。

そして、「ファンは試合後のオンフィールドインタビューに答えるオオタニに対し、早くも盛大に『MVP』コールを贈った。今季はまだ多くの試合を残しているが、オオタニを疑うのは（危険なので）自己責任でやるように」と伝えている。

一方、地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は試合後、電子版に掲載した大谷のサヨナラ弾を伝える記事の冒頭で、「試合のあらゆる面で不完全だった夜においても、ドジャースはとにかく全勝を維持する方法を見つけた」と前置き。

「マックス・マンシーによる序盤の送球エラー？大したことではなかった」

「アンディ・パヘスのセンターでの落球？問題なし」

「球団がオフシーズンに5億ドルを投じた補強の中心人物であるブレイク・スネルが本調子でなかった？また別の機会に心配すればよい」

「そして、その全ての結果として序盤に5点のビハインドに直面したことは？結局のところ、劣勢は最後まで続かなかった」

とした上で、ドジャースによるサヨナラ勝ちを伝えた。

記事では大谷よるサヨナラの場面について、「9回裏にオオタニは打席に入ると、彼をLA、さらには野球界全体で最大のスターにしたことをやってのけた。センター方向へ勝利を決めるノーダウターの一発を打ち上げ、（ドジャースタジアムのある）チャベスラビーンを熱狂させたのである」と伝えている。