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野球 コラム 2025年1月14日

【広島好き】常広羽也斗、斉藤優汰や若手左腕陣らで奪い合う「131回2/3」

野球好きコラム by 前原淳
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飛躍を胸に誓う玉村昇悟

飛躍を胸に誓う玉村昇悟

広島の選手たちが自主トレを公開するなど、県内だけでなく各地で始動している。正月ムードはとっくに過ぎ、キャンプインへ向けたカウントダウンが始まっている。

今季、ひとつの注目は海外FA権を行使して、オリックスへ移籍した九里亜蓮の穴、「131回2/3」を誰が埋めるのか。というポイントだろう。20年以降、先発の柱としてローテーションを守り続け、昨季までの5年間の投球回は726。1年平均145回を投げてきた“イニングを食える”投手の穴は、チームにとっては大きい。

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ただ、若手にとってはチャンスだ。6枠とされる先発陣の中で4本柱がいた昨季までは、若手が争える枠は2つしかなかった。今季は空席が1つ増え、3枠となった。チャンスが広がっただけに、若手の目の色も変わっている。

「自分たちは“ヨシッ!”というのが正直な感想なので、(開幕ローテを)つかんでいかないといけない」。

昨季1勝に終わった今年4年目の森翔平は、昨年年末のイベントで、九里の移籍を好機と捉えていると、はっきり口にした。過去3年はキャンプ、オープン戦でのアピールに失敗。いずれもシーズン途中の昇格となっている。スロースターター脱却のため、米大リーグ1年目から15勝を挙げた左腕カブス今永昇太と合同トレを行っている。「感覚的な部分は同じ左なので、いろいろ聞きたい。左ピッチャーの誰しもが目指すところ。しっかり見て学ぶのも大事だと思う」。今季は、同じ轍は踏まない構えだ。

同じ左腕の玉村昇悟も、飛躍を胸に誓っている。高卒2年目に4勝を挙げ、期待されて6年目。今年4月に24歳となる年男だ。「飛躍の年にしたい。背伸びしてもダメなので、地に足をつけてやって行きたい」。昨季は2戦連続完投勝利も、自己最多タイの4勝にとどまった。それでも首脳陣の期待は大きく、若手主体で行われた昨秋キャンプでは新井監督もその成長を認めた。「タマは今ここに来ている投手陣の中でも頭ひとつ抜けている」。その評価を確固たるものにするためにも、重要となる春季キャンプに向けて、昨季と同じ高知で捕手坂倉将吾らとともに始動している。

候補は昨季6勝のアドゥワ誠やプロ初登板初勝利を挙げた2年目の常広羽也斗だけではない。7日に広島入りし、8日から合同自主トレをスタートさせた新人のドラフト2位の佐藤柳之介もまた、開幕ローテーションを狙う1人だ。11日に視察した新井監督も、若手投手たちによる競争の激化を歓迎する。

「佐藤、(ドラフト4位)岡本は大学から入っているので、“1年目からバリバリやるんだ!”と思って過ごしてほしい。いい競争になるんじゃない? 常広、斉藤(優汰)にしてもチャンスだと思っていると思うので、いい競争が見られると思って楽しみにしている」

今季開幕は3月28日。そのとき誰が開幕ローテーションに名を連ねているのか。第1ラウンドのゴングは2月1日、宮崎・日南で鳴り響く。

文:前原淳

前原淳

前原淳

カープ取材歴18年。03年に地元福岡の大学を卒業後、上京。編集プロダクションで4年間の下積みをへて、07年に広島の出版社に入社。14年12月にフリー転身。現在は日刊スポーツの契約ライターとして広島担当。日刊スポーツだけでなく、NumberWebにて「一筆入魂」を隔週連載するなど幅広いメディアに原稿を執筆するカープライター。X → @mae_junjun

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