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野球 コラム 2024年12月16日

藤浪晋太郎は、米球界3年目へ向かう

野球好きコラム by 山田 結軌
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藤浪晋太郎投手

再びメジャーのマウンドを目指す方針が改めて強調された。メッツ傘下3Aシラキュースからフリーエージェント(FA)になっている藤浪晋太郎投手(30)の代理人を務めるスコット・ボラス氏(72)が、現状でのNPB(日本プロ野球)復帰を否定した。

「日本については話していない。彼には多くの(米球界の)球団が興味を示している」

12月9日から開催されているウインターミーティング期間の11日に日米のメディアに会見した。藤浪は11月中旬からプエルトリコのウインターリーグに参加。メジャー球団との契約はリリーフ投手で探しているというが、同リーグには先発投手として登板機会を得ていた。ボラス氏はその意図を「球団が藤浪の今現在の投球を(より多く)見ることで詳しく評価することができる。正確にどんな投球をしているか(ケガのない)健康な状態か評価できる」と説明した。

交渉は代理人に一任されている。第一希望はメジャー契約、第二希望はマイナー契約だが、招待選手でのメジャーキャンプ&オープン戦に参加、ということだ。ボラス氏によれば「リリーフの市場は先発の市場が落ち着いてから動き出す。時間がかかるだろう」と語った。すでに複数のマイナー契約は届いているもよう。今季の藤浪は、右肩の負傷などでシーズンを通してメジャー昇格はなかった。そのため、来季のメジャー契約の獲得は難しい。戦力編成や救援投手陣の選手層などから、いかにメジャー昇格のチャンスがあるか?という観点で移籍先を探すことが現実的だ。もちろん、メジャー昇格には藤浪自身ののレベルアップと制球力改善が必要だ。

藤浪は今季、メッツと年俸は335万ドル(当時のレートで約5億円)で1年契約を結んだ。メジャー契約ではあるものの本人の同意なしにマイナー降格させることができる契約内容だった。そのため、メジャー40人枠には入っているものの、開幕前にマイナー通告をされていた。昇格を目指す中、右肩を負傷。7月下旬にメジャー40人枠を外れる措置の通告(DFA)を受けた。

その時点で日本復帰は、考えなかったのか。8月下旬の言葉を振り返ってみると…。

「(NPB復帰の考えは)なかったですね。自分の中では。全く、ですね」

即答だった。渡米した確固たる信念が感じられた。

「こっちの野球をしたい、学びたい、と思って覚悟を持ってきたので」

よどみなく答える藤浪をみていて、来年はたとえマイナー契約しか提示がなくても、米球界に残るだろうな、と思った。

「(日本に)戻ることも一つ、勇気のいる決断でしょうけど」と前置きをしながら「簡単に日本球界に帰ります、日本にいい契約があるから、帰ります、という感じではなかったですね」とDFAされた当時の心境を語っていた。

藤浪のインスタグラムによるとプエルトリコから帰国の途に就いたもよう。今後は、つかの間のオフと自主トレに励みながら、契約オファーを待つだけだ。

MLB(メジャーリーグ)

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

Twitter
@YamadaSANSPO

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