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野球 コラム 2024年12月12日

ベイスターズ、現役ドラフトで上茶谷大河が移籍、浜地真澄が入団

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

2022年オフから始まった現役ドラフト、今年のベイスターズはインパクトの強い結果となりました。2018年ドラフト1位入団の上茶谷大河が、福岡ソフトバンクへの移籍となり、阪神から浜地真澄の入団が決まりました。

今年は上茶谷を含め、過去最多となる3人の元ドラフト1位(千葉ロッテ・平沢大河、広島・矢崎拓也)が移籍となりましたが、上茶谷の放出は、驚きも含めた意味で意外だったと言えるかもしれません。

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上茶谷は東洋大学時代に甲斐野央(福岡ソフトバンク→埼玉西武)、梅津晃大(中日)とともに『東洋大三羽烏』と呼ばれ、ドラフトでは小園海斗(広島)の外れ1位ながら、東京ヤクルトとの2球団競合の末、ベイスターズに入団。

1年目から開幕ローテ入りを果たし、球団新人記録を更新する6連勝をマークするなど、7勝6敗、防御率3.96を記録しました。2年目以降は右肘の故障などもあり、低迷が続きましたが、リリーフに配置転換した2023年にロングリリーフ、終盤には勝ちパターンの一員となるなど覚醒し、46試合に登板して5勝3敗4ホールド、防御率2.11をマークしました。

今季もリリーフでスタートしましたが、交流戦でベースカバーの際に左足首を捻挫して離脱したこともあり、18試合の登板で2勝2敗1ホールド、防御率4.73という成績に終わっています。来季の先発再挑戦も見込んで、オフにはメキシコ・ウインターリーグに参加していましたが、遠い異国で移籍の一報を聞くことになりました。

打撃フォームのモノマネやバウアー在籍時には、「スピーチライター」を務めるなど、選手からもファンからも愛されたキャラで、SNSなどでは移籍を悲しむ声も多く見られましたが、当の本人は「新天地でも活躍する姿をお見せできるように頑張っていきたいと思います」と思いの外明るく、リーグが変わっても、活躍が期待できそうです。

ベイスターズ入団が決まった浜地は、2016年ドラフト4位で福岡大大濠高校から阪神に入団。こちらは山本由伸(オリックス→ドジャース)、梅野雄吾(東京ヤクルト→中日)、太田龍(元巨人)と「九州四天王」と呼ばれました。高校の1年先輩には坂本裕哉、1学年下には今季限りで戦力外となった三浦銀二がおり、ベイスターズとは少なからぬ縁がある選手と言えそうです。

高卒3年目の2019年に4月の巨人戦で先発として一軍デビューを果たした浜地は、5月以降は中継ぎに回り、21試合に登板して2勝1敗、防御率6.11を記録。その後、2年間は1試合、4試合登板と低迷しましたが、開幕一軍入りを果たした2022年にはリリーフとして、夏場に16試合連続無失点を記録するなど、52試合に登板して1勝3敗21ホールド、防御率1.14と大ブレイクを果たしました。

チームがリーグ優勝、日本一となった2023年は30試合の登板で3勝1敗6ホールドをマークしましたが、防御率5.86と不本意な成績に終わりました。今季は18試合の登板にとどまっていますが、防御率は2.11で、投球回数あたりの与四球と被安打数の合計を表すWHIPは0.89と、2022年(0.91)を上回る数字を残しており、26歳という年齢を考えても、再度ブレイクの可能性もありそうです。

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2人の通算成績を見ると、ともに実働6年間で上茶谷が121試合登板、20勝23敗4ホールド、防御率4.12、浜地は126試合登板で6勝5敗27ホールド、防御率3.49と実績的には同程度の成績で、双方が釣り合った交換トレード、という見方もできそうです。

現役ドラフトでの移籍では、1年限りで戦力外になってしまう選手も少なくありませんが、昨年ベイスターズに移籍した佐々木千隼も元ドラ1で、移籍1年目の今季は28試合登板で防御率1.95と結果を残しています。

同じ元ドラ1の上茶谷にはホークスでの活躍を、そしてブルペン陣が充実している現在のベイスターズで、浜地もまた全盛時のような輝きを見せてもらいたいものです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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