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野球 コラム 2024年11月29日

【広島好き】カープに2人の新外国人、外野ならどこでも守れる右の強打者と、150キロ台中盤のストレートを持つ大型右腕

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

今回も新外国人獲得の話題から。まず、前回のコラムで紹介したエレフリス・モンテロ内野手に続く野手として、今季MLBレンジャーズに所属したサンドロ・ファビアン外野手の獲得が22日に決まりました。

ファビアンはドミニカ共和国出身の26歳。2014年にアマチュアFAでサンフランシスコ・ジャイアンツと契約しました。2022年にレンジャーズとマイナー契約を結び、昨季は3Aラウンドロックで打率.288、23本塁打、78打点。

今季は116試合に出場して打率.270、17本塁打、81打点を記録して9月に自身初のメジャー昇格を果たしましたが、3試合の出場で無安打に終わっています。マイナー通算104本塁打で、外野ならどこでも守れる右の強打者は、今オフのドミニカウィンターリーグで2週連続の週間MVPを獲得しており、得点力不足に苦しんだチームの救世主に期待されています。

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さらに25日には、新外国人投手としてジョハン・ドミンゲスの獲得も発表されています。ドミンゲスは身長193センチの大型右腕でメジャー経験はありませんが、マイナー通算では、137試合に登板して27勝32敗、防御率3.78。今季はホワイトソックス傘下3Aで、27試合登板、うち22試合が先発で7勝5敗、防御率4.43を記録しています。

長身から投げ下ろす角度のある150キロ台中盤のストレートと、チェンジアップを軸に、スライダー、カーブ、ツーシームと変化球も多彩で、先発、リリーフ両面での起用が見込まれています。

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新外国人獲得のニュースが続く中、ドミンゲス獲得と同日にはコルニエルと来季の契約を結ばないことが発表されました。2020年に育成契約でチームに加入後、2021年から支配下契約となり、同年は50試合に登板して1勝2敗10ホールド、防御率3.82をマーク。160キロ超えの速球を連発し、6月には当時、大谷翔平の持つ日本球界最速に並ぶ165キロを計時しました。

その後は2022年12試合登板、2023年には先発でも起用されて、8試合登板で白星も挙げ、今季は16試合と登板数を増やして勝ち星こそないものの、防御率2.65とまずまずの成績を残していましたが、ほぼ同年齢で同タイプと思われるドミンゲスの獲得を受けてか、来季の契約は見送られることになりました。

コルニエルはドミニカ共和国にあるカープアカデミー出身ですが、今オフに獲得した新外国人3選手はいずれも外部からの同国出身の選手です。秋季キャンプでは、投打合わせてカープアカデミー所属の6選手が参加していましたが、このままでは同アカデミーの存在意義が問われかねない新外国人の顔ぶれと言えるかもれません。

オフの動きで言えば、24日には来季のコーチングスタッフが発表されています。今季限りで現役引退した野村祐輔氏が三軍投手兼アナリストとなり、二軍の福地寿樹打撃コーチが二軍ヘッドコーチを兼任。

さらに畝龍実三軍統括が大野寮長、迎祐一郎三軍野手総合コーチがアナリストを兼任することになりましたが、その他は全て留任、変更もなし。歴史的失速の要因と言われた貧打に対して、コーチ陣のテコ入れはありませんでした。

ここまでは例年通りのオフという感じで、新井貴浩監督の言葉である来季への変革、痛みというものは、まだ見えていません。

若手の成長への期待と、また「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の新外国人頼みというのは、昨年と変わらないようにも見えますが、ここからまだあっと驚く何かがあるのでしょうか。今後の動向を見守っていきたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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