【ハイライト動画あり】チャイニーズ・タイペイがアメリカを破り、スーパーラウンド初勝利。WBSCプレミア12

アメリカ vs. チャイニーズ・タイペイ

11月22日（金）、第3回WBSCプレミア12はスーパーラウンド2日目に入り、この日のデーゲームでは、ともにスーパーラウンド初戦で黒星を喫した、アメリカとチャイニーズ・タイペイが対戦した。

アメリカ先発のザック・グローツは初回に単打2本を許し、2死1・3塁といきなりピンチを迎えるも、4番ジリジラオ・ゴングァンを併殺打に打ち取り事無きを得る。

一方、チャイニーズ・タイペイ先発のチェン・ボーチンも立ち上がりに2四球を与え、2死1・2塁と得点圏に走者を背負うも、5番コルビー・トーマスを三振に打ち取り、このピンチを切り抜ける。

この後、両チームとも、2・3回も走者を出しながら決定打が出ず、序盤のスコアボードには「0」が並ぶ展開となる。

試合が動いたのは4回。チャイニーズ・タイペイはアメリカ2番手のサム・ベンショーターに対し、1死から8番リン・ジャーチェンと、9番ジャン・ジェンユの連続2塁打で1点を先制すると、1番チェン・チェンウェイも適時3塁打を放ち、2-0とする。

先制を許したアメリカは直後の攻撃で、単打と2塁打で無死2・3塁とすると、9番ジャスティン・クロフォードの犠飛で1点を返す。

この後、試合は5回にチャイニーズ・タイペイが5番パン・ジェカイのソロ本塁打で1点を加えたのに対し、アメリカも直後の攻撃でトーマスにソロ弾が飛び出し、1点差のまま終盤へ突入する。

すると、7回に試合は大きな局面を迎える。チャイニーズ・タイペイはアメリカアメリカ5番手のスペンサー・パットンに対し、無死から連打と四球で満塁のビッグチャンスを作り出すと、6番ジャン・クンユーが走者一掃の適時3塁打を放ち6-2とリードを広げる。

これで勢い付いたチャイニーズ・タイペイは、7番ユー・ドンファもライト前への適時打で続くと、なおも1死満塁とチャンスを拡大。さらに内野ゴロの間に1点を加え、8-2として試合の行方を決定付ける。

アメリカはその裏の攻撃で、単打と死球により2死1・2塁とするも、6番ティム・エルコが見逃し三振に倒れ、追撃の機会を逸する。

チャイニーズ・タイペイは、8回のマウンドに上がったチェン・グァンユウがこの回を無失点の抑えると、9回はウー・ジェンウェイが単打2本で2死1・3塁とされながらも、最後は代打ドレイク・ボールドウィンを空振り三振に打ち取って試合を締め括った。

これでスーパーラウンドの成績を1勝1敗としたチャイニーズ・タイペイは、決勝進出をかけ、次戦はスーパーラウンド2戦全勝の日本と対戦する。一方、2連敗で決勝進出への状況が厳しくなったアメリカは、1勝1敗のベネズエラとの対戦に全てをかけることとなった。

◆試合結果

チャイニーズ・
タイペイ｜0 0 0 2 1 0 5 0 0 ｜8
アメリカ｜0 0 0 1 1 0 0 0 0 ｜2