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野球 コラム 2024年11月21日

【横浜好き】ベイスターズ、大きな変化を感じる来季のコーチ陣容

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

下剋上による日本シリーズ制覇を果たしたチームがさらなる「進化」へ向け、来季への準備が始まっています。11月9日には来季のコーチ陣容が発表されましたが、日本一となったチームとしては異例とも思えるほど、変化が感じられるものとなりました。

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まず、5年目の指揮を執る三浦大輔監督の参謀役として、新設されたベンチコーチに進藤達哉氏が就任。1998年の日本一メンバーである進藤氏ですが、2003年に現役引退後はベイスターズで4年間、守備走塁コーチなどを務め、2年間スカウトの後、2010年からはBCLの富山サンダーバースでコーチ、監督も歴任。

2014年からベイスターズに復帰して打撃コーチ、ヘッドコーチを務めた後、2017年からは編成に回り、今季まで編成、チーム統括部の重職を務めていました。2016年以来の現場復帰となる来季は、オフェンス、ディフェンスを問わず、作戦コーチに近い立ち位置と説明されています。

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新任コーチでは、一軍の外野守備兼ベースコーチ兼野手コーチに河田雄祐氏が就任しています。河田氏は埼玉西武やリーグ3連覇時の広島、今季までは東京ヤクルトと、2002年の現役引退以来、常にどこかの球団でコーチを務めており、特に現在のチームで弱点と言える走塁面や守備面の指導に定評があります。

さらに来季の新たな試みとして一、二軍を区別しない6人の野手コーチを置くことになり、今季チーフ打撃コーチを務めた石井琢朗コーチをはじめ、田代富雄、鈴木尚典コーチなどがこの役職に就くことになります。

この野手コーチの1人として、14年ぶりのチーム復帰となるのが村田修一氏です。2002年に自由枠でベイスターズに入団した村田氏は、長らく4番を任せられるなどチームの主軸として活躍しましたが、2012年にフリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍。

現役引退後も巨人で打撃コーチとなり、今季は千葉ロッテで一軍打撃コーチを務めていました。FA移籍時には軋轢もあり、横浜とは決別したと言われた時期もありましたが、指導者としての実績を買われての復帰となりました。

今季は球団史上初のファーム日本一に輝いた二軍では、青山道雄監督が退団となり、新たに桑原義行氏が二軍監督に就任することになりました。

桑原氏は外野手として7年間の現役生活で通算安打数が14本と、選手としての実績はありませんが、2011年の現役引退後は球団職員やベイスターズジュニアチームのコーチ、二軍マネージャー、育成部長などを経た後、2023年11月からトレーナーのカテゴリーのトップに位置付けされるハイパフォーマンス部部長に就任しました。

青山二軍監督の退団により、今年のフェニックスリーグで、暫定監督として指揮をとった同氏がそのまま着任となりました。投手コーディネーターも兼任する桑原氏ですが、指導者経験なしでの二軍監督抜擢は、かなり異例の試みと言えます。

二軍では、外野守備兼ベースコーチ兼野手コーチとして、上田佳範氏が新任となっています。上田氏は2016年から5年間、ベイスターズで一軍外野守備走塁コーチを務めており、5年ぶりの復帰となりますが、こちらも2008年の現役引退後、中日、北海道日本ハムと途切れることなくコーチを続けており、経験豊富な指導者と言えるでしょう。

今季からの留任組では、中井大介二軍外野守備走塁アシスタントコーチが同オフェンスチーフコーチ、藤田一也育成野手コーチが二軍ディフェンスチーフ兼内野守備兼ベースコーチに昇格しており、コーチ陣も若返りの傾向があるようです。

今季は1998年以来となる日本一に輝きましたが、さらなる「進化」で同年から遠ざかっているリーグ優勝に向け、本気度が感じられるコーチ人事と言えそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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