【ハイライト動画あり】韓国はドミニカ共和国に大逆転勝ち。キューバは大会初勝利。WBSCプレミア12 グループB

韓国 vs. ドミニカ共和国

「第3回WBSCプレミア12」は、グループBのオープニングラウンドが中盤に差し掛かり、全勝の日本とチャイニーズ・タイペイの対戦に加え、1勝1敗のオーストラリアと開幕2連敗で後がないキューバ、そしてともに1勝2敗でもう負けられない韓国とドミニカ共和国が対戦する3カードが行われた。

『天母スタジアム』でのデーゲームで対戦したオーストラリアとキューバの一戦は、序盤から攻防が繰り広げられる展開となった。

試合が動いたのは1回。先攻のオーストラリアはキューバ先発ダリオ・サルディの立ち上がりを攻め、1死からの連打で1・2塁として4番リクソン・ウィングローブの適時打で先手を取ると、なおも2死1・3塁から6番ダリル・ジョージにも適時打が出て2点を先制する。対するキューバは直後の攻撃で、先頭打者からの3連打で1点を返す。

オーストラリアは2回にも2死走者なしから、四球、単打、死球で満塁のチャンスを作るも、ここはキューバ2番手のアンディ・バルガスが、ウィングローブをセンターフライに打ち取り事無きを得る。

するとキューバは3回、1番ロエル・サントスによる技ありのセーフティバントなどで無死1・3塁のチャンスを作り出すと、3番ヤディア・ドレイクが左翼ポール際に3ラン弾を叩き込み、逆転に成功する。

その後、キューバはバルガスが5回にソロ本塁打を浴びるも、3番手で登板したフランク・アルバレス以降は、4人の継投でオーストラリア打線を零封し、1点のリードを守り切る。結局、キューバが4-3で勝利し、大会初白星を挙げた。

◆試合結果
豪　州　｜2 0 0 0 1 0 0 0 0｜3
キューバ｜1 0 3 0 0 0 0 0 X｜4

『天母スタジアム』でのナイトゲームでは、韓国とドミニカが対戦。2回に1点を先制したドミニカは、4回に6番アリスメンディ・アルカンタラの2ラン本塁打などで3点を挙げリードを広げる。これで試合の主導権を握ったドミニカは、5回にアルカンタラによる2打席連続本塁打で1点を加えると、6回にも1点を加え、6-0とリードを広げる。

完全にドミニカペースで進んだ試合の潮目は、6回裏にドミニカが犯したミスで変化する。ドミニカは韓国の攻撃に対し、1死2・3塁から何でもない投ゴロを処理したジョエリー・ロドリゲスが一塁へ悪送球し、走者2人を生還させてしまう。

韓国はこの後、2死3塁から連続2塁打でさらに2点を返し、追い上げムードを高める。これで勢いに乗った韓国は8回に6番ソン・ソンムンの適時打で1点を返すと、なおも2死1・3塁から8番パク・ソンハンが逆転の2点適時3塁打を放って試合をひっくり返す。

猛攻が止まらない韓国はこの回、さらに2点を加え9-6とすると、9回のドミニカの攻撃を0点に抑え、大逆転勝利で2勝2敗とし、スーパーラウンド進出へ望みをつないだ。一方、これで1勝3敗となったドミニカは、オープニングラウンド敗退が決定した。

◆試合結果
ドミニカ｜0 1 0 3 1 1 0 0 0｜6
韓　国　｜0 0 0 0 0 4 0 5 X｜9

また、『台北ドーム』で対戦した日本とチャイニーズ・タイペイ、全勝同士の対戦は日本が3-1で勝利した。1回に4番森下翔太（阪神）の犠牲フランで先制した日本、3回に辰己涼介（楽天）の2塁打、4回には源田壮亮（西武）のソロで追加点。投げては先発の才木浩人（阪神）が6回途中無失点で好投すると、その後は1失点に抑え、逃げ切った。

◆試合結果
日　本｜1 0 1 1 0 0 0 0 0｜3
台　湾｜0 0 0 0 0 0 1 0 0｜1

◆グループB 順位表
1位　日本　3勝0敗
2位　チャイニーズ・タイペイ　2勝1敗
3位　韓国　2勝2敗
4位　オーストラリア　1勝2敗
4位　キューバ　1勝2敗
6位　ドミニカ共和国　1勝3敗

【グループB 試合予定】

◆11月17日（日）
・19:00　日本 vs. キューバ
・19:30　オーストラリア vs. チャイニーズ・タイペイ

◆11月18日（月）
・13:00　韓国 vs. オーストラリア
・19:00　ドミニカ共和国 vs. 日本
・19:30　チャイニーズ・タイペイ vs. キューバ