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野球 コラム 2024年11月15日

【広島好き】カープ、ストーブリーグに突入。新外国人選手1人と、FA1人と戦力外3人

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島東洋カープ

日本シリーズが終わり、プロ野球は本格的にストーブリーグに突入してきましたが、カープにも大きな動きがありました。

まずは今季、シャイナー、レイノルズの2人の野手が全く機能しなかった新外国人として、MLBロッキーズのエレフリス・モンテロ内野手の獲得が決まりました。

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26歳のモンテロはMLB通算21本塁打、マイナーでは通算106本塁打をマークしている右打ちの長距離砲で、今季はロッキーズで67試合に出場して打率.205、4本塁打、28打点、同傘下の3Aアルバカーキでは65試合で、打率.309、16本塁打、52打点を記録しています。

ドミニカ共和国出身のモンテロは、2014年のアマチュアFAでカージナルスと契約し、5年間マイナーでプレーした後、新型コロナウイルス明けの2021年にトレードでロッキーズに移籍。同年に2A、3Aの2チーム合計で打率.282、28本塁打、86打点を記録し、翌年に初めてメジャー昇格を果たしています。

MLBでは1年目から53試合出場で6本塁打を放ち、2023年は85試合で11本塁打と数字を上げていますが、307打席で111三振と粗さも露呈しています。守備は一塁と三塁を守り、MLB通算では一塁で125試合、三塁で35試合に出場となっています。

ちなみに今季途中に巨人に加入したモンテスも今季途中までアルバカーキに所属しており、ポジションも被っていますが、ちょうどモンテロがメジャーから3Aに降格した7月にモンテスの日本移籍が決まっており、入れ替わりのような形になっています。

モンテスの昨季3A成績は64試合で打率.335、9本塁打、47打点と、モンテロと同じような成績で、数字上で言えば巨人での成績(46試合、打率.271、1本塁打、14打点)が、ひとつの物差しになるかもしれません。

来る人があれば去る人もあり。権利行使の申請期間が終了したFA(フリーエージェント)では、九里亜蓮がMLB移籍も視野に入れた海外FA権を行使することを表明しました。

九里は今季が3年契約の最終年で、球団からは残留要請もされていましたが、「最初で最後(のチャンス)だと思う。もっと野球がうまくなりたい」と大きな決断に至りました。

今季は初の開幕投手も務めた右腕は、23試合に登板して7勝10敗、防御率3.21。2021年には13勝をマークして自身初タイトルとなる最多勝に輝き、2023年はリーグトップのイニング数を記録するなど、8年連続で100イニング以上登板、5年連続で20試合以上に先発登板しています。

アメリカ人の父は、MLBブレーブス傘下のマイナーリーグで遊撃手としてプレーした経験を持ち、本人もメジャー志向を明らかにしていましたが、国内移籍や宣言残留も含めて、今後の動向が注目されています。

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新外国人の加入で、ポジションを争う末包昇大や堂林翔太には危機感が生まれ、林晃汰や二俣翔一、中村奨成、さらに若手の内田湘大や仲田侑仁などが秋季キャンプで鎬を削っています。

逆に先発がひと枠空きそうな投手陣では、来季2年目を迎える常廣羽也斗や高太一の先発テストが紅白戦で行われ、ローテ定着を目指す森翔平や復活を期する遠藤淳志、さらに2022年ドラ1・斉藤優汰などが、その座を虎視眈々と狙っています。

ドラフト後には、将来のエース候補とも期待された小林樹斗、2年前の現役ドラフトで東北楽天から移籍した内間拓馬、育成として打率、OPSなどで高い数字を残しながら3年経過しても支配下登録が勝ち取れなかった前川誠太と、投手2人、野手1人が戦力外通告を受けています。

新外国人獲得とFAで野手が1人増え、投手が1人減ることになりましたが、ここまでの戦力外通告とドラフト指名も踏まえての選手枠で言えば、支配下登録枠70名にはまだ空きが残っています。

新井貴浩監督の言う「痛みを伴う変革」について、編成面ではまだ特別な形は見えていませんが、この先どんな補強があるのか。まだストーブリーグは始まったばかりです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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