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野球 コラム 2024年11月2日

【横浜好き】支配下6名、育成3名、上位は即戦力の投手中心。ベイスターズのドラフト指名選手を紹介

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

日本シリーズの前、10月24日に新人選択のドラフト会議が行われ、ベイスターズは支配下6名、育成3名の計9選手の指名権を獲得しました。

今季はリーグ3位からの下剋上で日本シリーズ進出を果たしましたが、来季こそ1998年以来となるリーグ優勝へ、上位指名は即戦力の投手中心と、指名意図が明確なドラフトとなりました。

セ・リーグの4球団が競合した関西大学・金丸夢斗を外した1位指名は、アマチュアの各年代で結果を残した竹田祐(三菱重工West)となりました。

最速153キロの速球にスライダー、チェンジアップなど、多彩な変化球でゲームメイク能力に優れた右腕は、履正社高校では安田尚憲(千葉ロッテ)と投打の柱として、3年春のセンバツでは初戦から、3試合連続完投勝利を挙げる活躍で準優勝。

明治大学では先輩に伊勢大夢、入江大生がいる中、1年春から開幕戦で登板し、2年春には4勝してチームの5季ぶりの優勝に貢献するなど、大学通算11勝をマークしました。

三菱重工Westでも都市対抗、日本選手権と大舞台で好投しています。明治大卒業時と昨年に2度の指名漏れを経験しており、『3度目の正直』でNPB入りとなりましたが、三浦大輔監督は「1年間ローテーションを守ってもらえると期待している」と、即戦力として評価しています。

2位の篠木健太郎(法政大学)は最速157キロの剛腕で、今年のハーレムベースボールウィークでは、侍ジャパンに選出されています。木更津総合高校では1年夏に甲子園のマウンドを経験し、コロナ禍で甲子園本大会が中止になった3年夏も投打の活躍で、チームを千葉県独自大会優勝に導きました。

ドラフト前には1位候補にも名前が挙がっていた逸材は、変化球のレベルも高く、1年目から一軍での活躍が期待されています。

4位の若松尚輝は、札幌学院大学3年時に投手に転向。四国ILplus・高知で最速152キロまで成長した本格派右腕。現役時代は横浜大洋の先発右腕として通算57勝をマークした欠端光則スカウトが、「将来は必ずエースになってくれると思う」と絶賛しており、まだまだ伸びしろもありそうな大型右腕です。

6位の坂口翔颯は國學院大學出身で、最速153キロのストレートに加え、多彩な変化球で完成度の高い右腕。報徳学園高校では、甲子園出場はありませんでしたが、大学では、1年秋に5勝を挙げてリーグ優勝、自身も最優秀投手に輝いています。

大学の先輩には武内夏暉(埼玉西武)、田中千夏(巨人)がおり、本人は「1年目から一軍で」と、6位から即戦力をアピールしました。

野手の支配下指名は2名で、3位の加藤響は独立リーグ出身の強肩強打が光る遊撃手。神奈川県厚木市出身で、東海大相模高校では高校通算35本塁打をマークし、東洋大学でも1年春からリーグ戦に出場しましたが、3年秋のシーズンを最後に退部して、大学に在籍したまま四国ILpulsの徳島に入団した異色の経歴を持っています。

今季はいずれもリーグ5位の6本塁打、41打点、打率もリーグ9位の.311と打撃力の高さを披露し、遠投100mの強肩を生かした内野守備も堅実で、将来は「日本を代表するショートになりたい」と高い志を持ってのプロ入りとなりました。

5位の田内真翔は、今ドラフトで支配下唯一の高卒で、攻走守三拍子揃った内野手。遠投114mの強肩と俊足を生かした守備に加え、広角に打てる打撃が持ち味で、おかやま山陽高校では2年夏の甲子園に出場してチームのベスト8進出の原動力となりました。甲子園出場時はサードを守りましたが、2年秋からはショートとしてチームの主軸として活躍しました。

育成枠では高校生3名を指名。1位の小針大輝(日大鶴ヶ丘高校)は、191センチ94キロの堂々とした体格ながら、巧打に俊足も光る左の大型外野手。2位の吉岡暖(阿南光高校)は、3年春のセンバツで公立勢として唯一のベスト8進出の原動力となった右腕。3位の金渕光希(八戸工大第一高校)は、球の出どころが見づらい投球フォームから、角度のある速球を投げ込むサウスポーと、いずれも素材重視の指名となっています。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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