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野球 コラム 2024年10月18日

ドジャースが王手。第5戦はフラハティvs.準ブルペンゲーム。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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山本由伸(ドジャース)

ドジャースの先発ローテーションが不安視されるなか開幕したナショナルリーグチャンピオンシップシリーズは、自慢の打線が爆発すると同時に、先発投手がしっかりと試合を作り、鉄壁のブルペンが相手打線を沈黙させるという理想的な試合運びを見せているドジャースが3勝1敗と王手をかけて、引き続きメッツの本拠地シティフィールドで行われる第5戦を迎える展開となった。

ドジャースは勝てば断然優位に立つ第4戦で、大谷翔平が先頭打者本塁打を放ってチームを活気付かせると、続く2番打者のムーキー・ベッツも本塁打を含む6打数4安打4打点と躍動。

先発登板した山本由伸も、5回途中2失点と及第点の投球でリードを保ったままブルペンへバトンを渡すと、その後もドジャースは中押し、駄目押しと順調にリードを広げ、前夜に続いてニューヨーカーを早めに帰路へ着かせるなか、最終的に10-2でメッツを撃破した。

このMVPコンビの躍動について(第4戦ではフレディ・フリーマンは出場しなかったため、この日はトリオではなくコンビだった)、『MLB.com』は試合後に掲載したシリーズ第5戦を伝える記事で、「走者のいるときしかヒットを打てていなかったショウヘイ・オオタニは、大砲から放たれたように見えた先頭打者本塁打を放つことで、そうした会話を黙らせた」とした。

その上で、「これがメッツを怖気付かせたようで、彼らは続く3打席で彼のことを歩かせた」と続け、「それでどうなったか?彼はさらに3得点したのだが、そのうちの2打点(二塁打と本塁打)はムーキー・ベッツが叩き入れた」とした。

「世界最高の選手の2人が打線のトップを打つことで、ドジャースは皆が期待する通りの勝利を手にした」と伝え、「オオタニとベッツは合わせて8度出塁し、7得点を入れ、合計5打点(うちベッツは4打点)をマークした」と前置きした上で、「それが起こると、ドジャースを負かすことはできない」と論じた。

記事ではこれまでの展開について、「メッツは1勝1敗の五分としてドジャースタジアムから引き上げ、勢いそのままにワールドシリーズまで、一気に駆け抜けるように思えた。以来、彼らはどんどん不機嫌に(そして静かに)なって行くクイーンズの観客の前で、18-2と大差をつけられている」と振り返った。

そして、「ショウヘイは初のワールドシリーズ行きまであと1勝に迫り、ムーキーにとっては3度目となる。今、彼らがそれを果たすのを誰かが止められるように見えるだろうか?」としている。

なお、同サイトによると「ベスト・オブ・セブン(7戦制4戦先勝)のポストシーズンシリーズで、第4戦を終えて3勝1敗とリードしたチームは、93回中79回(85%)そのシリーズを制している」とのこと。

また、「現行の2-3-2方式(上位チームの本拠地で第1、2、6、7戦を開催し、下位シードの本拠地で第3、4、5戦を開催)で、3勝1敗として敵地で第5戦をプレーしたチームは、49回中42回(86%)そのシリーズを制している」とドジャースがかなり有利になった状況を伝えた。

勝てばアメリカンリーグに先んじてワールドシリーズ行きを決めるドジャースは、シリーズ第1戦で7回無失点と好投したジャック・フラハティに第5戦の先発マウンドを託すことになる。

一方、負ければシーズン終了となるメッツは、このポストシーズンでは1度も先発登板していないデビッド・ピーターソンが先発マウンドに上がる、準ブルペンゲームに活路を見出すこととなる。

ちなみに、第1戦で先発登板しながら振るわなかった千賀滉大は、ブルペンで待機することになるが、現地水曜のブルペンセッションでは上々の投球を見せたと伝えられている。また、メッツにとってポジティブな点があるとすれば、ここ2試合は大差がついたことで、ブルペンの主力投手を温存できたところだろう。

ただし、目下ドジャース打線は大谷とベッツに加え、出塁マシーンと化しているマックス・マンシー(MLB単一ポストシーズン新記録の12打席連続出塁を達成)、そしてクラッチヒットを連発しているトミー・エドマンとキケ・ヘルナンデスらが並ぶ脅威のラインナップとなっている。

それだけに、ピーターソンが出色のパフォーマンスを見せない限り、そのブルペンも再び宝の持ち腐れとなってしまうだろう。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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