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野球 コラム 2024年10月11日

運命の一戦は山本由伸とダルビッシュ有が先発。ナ・リーグ ディビジョンシリーズ第5戦

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ダルビッシュ有(パドレス)

3戦先勝で行われるナショナルリーグ ディビジョンシリーズの西地区ライバル対決は、ブルペンゲームとなったドジャースが、土壇場の第4戦での勝利により、シリーズの行方は「勝者総取り」となる第5戦へともつれ込んだ。

この結果、運命の第5戦は、先発が山本由伸とダルビッシュ有、そして大谷翔平が揃い踏みするという、日本のMLBファンにとってはたまらない展開となった。

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もちろん、この試合のみどころの1つは、8月23日の制限リストからの復帰後、ポストシーズンを含め、先発登板した6試合全てでチームを勝利に導いているダルビッシュと、シリーズ第1戦で本塁打を放った大谷翔平、そしてここ2試合連続で本塁打を放っているムーキー・ベッツと続くドジャース打線のマッチアップとなる。

ダルビッシュはシリーズ第2戦に先発登板し、7回1失点と快投しており、ドジャース打線にとって、この第5戦はリターンマッチという構図になるが、前回ドジャースタジアムで相手打線の前に立ち塞がったベテラン右腕に対し、パドレス陣営は全幅の信頼を置いているようだ。

『MLB.com』が現地10月10日(日本時間11日)付で掲載した、ダルビッシュの第5戦での先発を伝える記事によると、チームの精神的支柱であるマニー・マチャドは、「僕らは適任の男がマウンドに上がる。もちろん、僕らは彼に全幅の信頼を置いているさ」と述べたとのこと。

また、記事ではザンダー・ボガーツによる、「彼が(第5戦を託すに)相応しいんだ。彼はベテランでとても経験豊富だ。日本で長いことプレーし、ここでも随分とプレーしている。彼はかなりの成功を収めてきたし、第2戦は良い投球をした。序盤に彼を援護することができれば良いなと思っている」との言葉を引用した。

一方、「38歳のダルビッシュは、これまでプレーオフにおいて負ければ敗退となる試合で4度先発し、そのうち3試合は勝者総取りの試合だった」とした上で、「その4試合全てで、彼のチームは負けている」と指摘。

しかし、「フィリーズと対戦した直近の2022年ナ・リーグチャンピオンシップシリーズ第5戦でダルビッシュは、チームがリードしている状況で降板」するなど、「そのうち3試合でクオリティ・スタートを達成している」と、2017年ワールドシリーズ第7戦を除き、これまでダルビッシュが運命の一戦で役割を果たしてきたことを振り返っている。

パドレスにとって、この第5戦はダルビッシュがマウンドに戻るイニングが増えれば増えるほど、勝利の可能性が高まる試合となるだろう。

山本由伸(ドジャース)

一方、各打席で球数を稼ぎ、ダルビッシュの降板を早めたいドジャースは、中5日の山本由伸が先発する。このシリーズでは、ブルペンゲームとなった第4戦のみ、相手打線を封じられたことを鑑みると、山本の状態によってはジャック・フラハーティを含め、早いタイミングで継投する総力戦に打って出る可能性が高そうだ。

なお、『MLB.com』によると、「5試合で行われる3戦先勝のポストシーズンのシリーズにおいて、これまで1勝2敗から第4戦で勝利したチームは、第5戦で48回中27回(56%)勝利を収めている」とのことだが、「ポストシーズンにおける勝者総取りの試合を本拠地で戦ったチームの成績は62勝66敗となっている」とのことだ。

J SPORTS編集部

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