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野球 コラム 2024年9月13日

【楽天好き】創設20周年企画:球団創設時から在籍、「他では味わえない経験をさせてもらった」。マーケティング本部の黒澤くみ子さん

野球好きコラム by 松山 ようこ
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黒澤くみ子さん(写真:楽天野球団提供)

球団創設から20年の節目を記念して、チームの変遷を知る様々なスタッフに話を伺います。シリーズ第7弾は、MD部 Eコマース・管理グループマネージャーの黒澤くみ子さん。

黒澤さんは、地元仙台の出身。2005年の球団創設時から、運営部を経て同部署に携わったことで、球団での仕事には「他にはない面白さがある」と気付かされたと明かします。詳しく伺いました。

◆鉄骨がむき出しの状態からボールパークになるまで

黒澤さんが入社したのは、2005年の開幕前。当時は、スタジアム本部の運営部に所属していたという。これまでに思いを馳せて語る。

「最初は、まだ球場にある大きな白い丸柱の上は鉄骨がむき出しでした。工事途中から今の姿になるまでを見てきたので、こうして観覧車まであるボールパークになっているのは感慨深いです」。

サーフィンやBMXが趣味というアクティブな黒澤さんは、それまでは折々で一人旅や趣味に没頭していた。実はこの仕事もプライベートを充実させるため、長く続けるつもりはなかったという。そうした考えを変えるきっかけになったのが、2011年の東日本大震災後のオールスターゲームと、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になった時の経験だ。

「2011年からは震災復興のため、3年連続で東北の球場でオールスターゲームが開催されたのですが、被災地の子どもたちを数千人招待したんです。まだ、道路や鉄道などの交通網が復旧していなかったこともあって、大変なことの連続でしたが、旅行代理店や自治体、地元の方々の温かい協力もあり、何とか開催することができました」。

「考えてみたら、NPBはじめ様々な会社や自治体、地元の方々と一緒にこうしたプロジェクトができたのも、日本で12球団しかないプロ野球球団で働いていたおかげ。やり甲斐と面白さに気付かされました」。

写真:楽天野球団提供

◆「日本一」で感じた「波動のようなエネルギー」

2013年の「日本一」での経験も大きい。読売ジャイアンツとの日本シリーズを3勝3敗として、ホーム球場で最終決戦を向かえたその日。黒澤さんら運営チームは「1人でも多くのファンに歴史的瞬間を共有してもらいたい」と、本拠地に隣接する陸上競技場でパプリックビューイングを開催する。

すると集まる人はどんどん増えていき、最終的には1万人ほどのファンが陸上競技場に駆けつけた。黒澤さんは、その熱気を今も忘れられないという。

「大きな波動のようなエネルギーを間近に感じました。一歩間違えたら事故が起きかねない熱量だったので、運営していた側としては、感動だけでなく何事も起こらないよう巨大なプレッシャーを感じながらでしたが、これもこの仕事に従事しているからこそ経験できたと思います」。

写真:楽天野球団提供

◆全選手が毎年リニューアルする「MyHEROタオル」

現在は、球団グッズなどを取り扱う部署で采配を振るう黒澤さん。楽天と言えば、選手名の書かれたカラフルなタオルが応援グッズとして人気だが、これは日本一に輝いた2013年の「選手応援タオル」が始まり。以来、選手タオルを掲げる文化が定着し、今では「MyHEROタオル」として、全選手のデザインを毎年リニューアルして販売しているという。

数多くのデザイン、多種多様な商品が生まれる背景について、「デザイナーも2005年の球団創立当初から携わっているのメンバーの1人ですが、イーグルス愛がすごく強く、思いを込めて色々なアイデアやグッズを生み出してくれています」と黒澤さんは明かす。

「私の立場は、商品の販売と管理の両方を担うので、面白いものを次々と作りたいと考えながらも、作りすぎて在庫過多にしてもいけない。バランスを取ることが難しいこともありますが、今のこの仕事にもやり甲斐を感じています」。

この20年で自身も結婚や出産を経て、仕事にも邁進してきた。「人生のターニングポイントもここにいる間にすべて通り抜け、成長させてくれました。この仕事を通じて、他では味わえない経験をさせてもらっています」

取材・文:松山ようこ/写真:楽天野球団提供

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松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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