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野球 コラム 2024年8月28日

ダルビッシュの復帰は、逆転地区優勝への希望

野球好きコラム by 山田 結軌
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ダルビッシュ有投手

背番号「11」が帰ってきた。家族に関する事情で制限リスト入りし、チームを離脱していたパドレス、ダルビッシュ有投手(38)が8月23日、サンディエゴのペトコパークに姿をみせ、チームに合流した。

「昨日までいたかのように帰ってきましたし、いつも通りのルーティン、それは自分が忘れてなかったので、何をやるかというのは。そういう意味でも良かったですね。いい1日でした」

試合用のホームユニホームに着替えるとさっそくブルペン入り。変化球を交えながら、27球を投げた。2日後の25日にはライブBPで実戦的な投球練習を再開。大リーグ公式サイトなどによると3イニングを想定し、54球を投げた。30日に再度、マイナーなどで実戦的な投球を予定している。

ナ・リーグ西地区で首位のドジャース、2位のダイヤモンドバックスを猛追するパドレスにとって、ダルビッシュの復帰は大きな“戦力補強”だ。前回登板は5月29日のマーリンズ戦。左股関節を痛め、6月20日にマイナーでリハビリ登板を果たすも、右肘に炎症が見つかり、復帰マウンドを延期。その後、7月9日に制限リスト入りした。つまり、メジャーのマウンドは約3か月間、離れたことになる。

パドレスは後半戦からチーム状態が上向き、ドジャースを猛追。8月27日の試合前時点で4ゲーム差の3位につけている。

「僕がいなくなってから、めちゃくちゃ勝っているので『なんか、やっぱ俺、いらないじゃん』って思ったし、ファンの方々もすごい入ってるっていうのは見てましたから、4万9000人とか。僕が帰ってくることによってまた、負けたりすると申し訳ないなあと思って。そこでちょっと気を使って、どうしようか迷った部分はあったんですけど、でも、帰ってこられてよかったです」

不在期間の理由は「そこに関しては、話せることはないです、僕から」とだけコメントした。「この期間、チームメート、球団の人、ファンの方も日本のファンの方もメッセージとかでサポートしていただいた。その声は届いていましたし、また帰ってくることができて良かった」と周囲への支えに改めて感謝を伝えた。

今はチームに戻り、復帰戦への準備を進め、充実した日々を過ごす。チームもファンも待ち望んだマウンドは、今後の実戦練習が順調ならば、そう遠くない未来に訪れる。

「野球ができる状態なのかなと思いますね。今は野球に集中できる状態だと思います」

カムバックは9月上旬が見込まれる。ダイヤモンドバックス、そしてドジャースを追撃するチームにエースが戻る。

MLB(メジャーリーグ)

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)
山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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@YamadaSANSPO

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