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野球 コラム 2024年8月13日

【横浜好き】度会隆輝、松尾汐恩、森敬斗、ベイスターズのドラ1野手トリオの現在位置

野球好きコラム by 大久保泰伸
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度会隆輝(横浜DeNAベイスターズ)

8月12日に度会隆輝が今季2度目の出場選手登録抹消となりました。度会の8月成績は7試合に出場して8打数2安打。安打はいずれも内野安打で、6試合が代打での出場でした。

4日の阪神戦では6番・ライトでスタメン出場しましたが、空振り三振、ショートフライの後、7回の第3打席は蝦名達夫を代打に起用されて途中交代。8打席で4三振と内容も悪く、11日の東京ヤクルト戦に代打で出場して空振り三振に終わると、試合後にロッカールームの荷物を整理して横浜スタジアムを後にしました。

ここまで72試合に出場して打率.258、3本塁打、24打点、2盗塁を記録している度会は、1度目の登録抹消から一軍復帰した6月は、月間打率.333をマーク。プラスワン選抜で出場したオールスターでは、第2戦にスタメン出場してタイムリー二塁打を含む4打数2安打と活躍しましたが、シーズンでは7月の月間打率が.246と低迷。復調した佐野恵太をはじめ、梶原昂希や桑原将志、蝦名達夫など、外野手に好調な選手が多いこともあり、ドラ1ルーキーの二軍再調整が決まりました。

三浦大輔監督は「非凡な点も見せるが、一軍として課題もある」と度会の抹消を説明し、「(降格を)成長に糧にしてくれれば」と、再度の昇格を期待しました。度会本人も「すぐに戻ってこられるように準備したい」と前向きな姿勢で、シーズン終盤にもう一度、鮮烈デビューを飾った開幕カードのような溌剌とした姿を一軍で見たいものです。

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ドラフト1位入団の野手と言えば、2022年1位の松尾汐恩が、一軍で徐々にその存在感を発揮し始めています。高卒2年目の松尾は、今季自身初の開幕一軍メンバー入りを果たし、代打出場した4月2日の阪神戦で二塁打を放ってプロ初安打を記録。4月4日の同カードでは7番・捕手でプロ初スタメン、4月10日の中日戦ではプロ初先発となった小園健太と高卒ドラ1バッテリーも実現しました。

4月は、8試合出場で打率.167と力不足を露呈して二軍再調整となりましたが、ファームの正捕手としてイースタン・リーグで打率.323の高打率をマークして、7月15日に一軍に再昇格。一軍復帰2戦目となる20日の東京ヤクルト戦に代打で起用されて安打を放つと、その後は得点圏に走者のいる場面での代打など、首脳陣の高い期待が感じられる起用となっています。

代打ではなかなか結果が出なかった松尾ですが、7番・捕手で再昇格後、初スタメンとなった8月10日の東京ヤクルト戦では、2打席凡退の後、4回の第3打席にレフトへタイムリー二塁打を放ってプロ初打点を記録。6回の第4打席は先頭打者でレフトへ安打、8回の第5打席も先頭打者で二塁打を放ち、プロ初の3安打猛打賞をマークしました。

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ドラ1野手ではもう1人、2019年1位の森敬斗も、今季は交流戦で主に2番・ショートでの起用が続くなど、正遊撃手候補の大本命が、いよいよ本格化かという働きを見せました。5月31日の北海道日本ハム戦で延長10回に決勝打を放ってチームの連敗を止めて今季初のヒーローインタビューを受けると、6月15日の埼玉西武戦では自身2年ぶりとなる3安打猛打賞をマーク。

7月は13試合で月間打率.276をマークするなど、打撃面でも存在感を発揮しつつありましたが、7月15日の広島戦で勝敗に直結する守備でのミスを犯して懲罰交代。大事な場面でのバント失敗など、攻守でミスが目立つようになり、8月1日の代打出場を最後に二軍降格となっています。

3選手ともまだまだ課題も多く、一軍でのレギュラー奪取までは至っていませんが、将来のベイスターズの主軸選手となるだけのポテンシャルを秘めている逸材であることは間違いありません。捕手、内野手、外野手と、球団のドラフト戦略が明確に感じられるドラ1トリオが、様々な困難を乗り越えて不動のレギュラーとなる日を楽しみに待ちたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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